岩波新書<br> 安保条約の成立―吉田外交と天皇外交

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岩波新書
安保条約の成立―吉田外交と天皇外交

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  • サイズ 新書判/ページ数 242,
  • 商品コード 9784004304784
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「安保再定義」が声高に論じられている.だが,そもそも安保条約とは何なのか.なぜ,一方的な駐軍協定というべきものになったのか.著者は,発見された「非公開外交文書」とダレス文書を読みぬき,「吉田ワンマン外交」に解消されない新たなベクトル「天皇外交」を見いだしていく.戦後史を考え,現代を考えるための必読の書.

内容説明

「安保問題」は戦後史の一大争点である。だが、そもそもなぜ、一方的な駐軍協定というべきものになったのか。著者は、外務省の未公開文書さらにダレス文書などを徹底的に分析し、従来知られていた史料を再整理するなかで、戦後外交イメージを一変させていく。そこには「天皇外交」の姿も浮かび上がる。現代を考えるための必読書。

目次

1 日米交渉の準備はどうすすめられたか
2 吉田外交の展開―第一次交渉はじまる
3 日米交渉の帰結と波紋
4 「池田ミッション」とその背景
5 天皇・マッカーサー会見の性格
6 「天皇メッセージ」と日米交渉
7 「二重外交」―一つの仮説

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

36
1951年の安保条約がなぜあんなにも不平等な内容になってしまったのか?その裏側には昭和天皇の「指示」があった、とする仮説を説く。ソ連の侵略への危機感、防波堤としての沖縄など、当時の国際情勢を鑑みると、ワンマン吉田茂の主導とする通説よりも天皇主導説の方が説得力があるようにみえる。豊下氏の名著「昭和天皇・マッカーサー会見」と併せて読むと、理解が深まります。歴史は人間ドラマであると同時に、多様な見方や解釈が成り立ちうることを教えてくれます。2017/01/11

coolflat

14
これを読むと、吉田茂や岸信介ですら国士に見えてくる。最も売国的だったのは昭和天皇だったのだと。安保交渉当時、米国は基地の自由使用権と再軍備を要求していたが、吉田は基地提供を引き換えに米軍の日本防衛というように、双務的な条約にするカードを切れたはずだと著者は言う。吉田は朝鮮有事≠日本有事という認識、昭和天皇は朝鮮有事=日本有事=天皇制の有事という認識で捉えていたことからも伺える。共産主義から天皇制を守るために米軍駐留が何においても必要だったというのが天皇の認識だ。内乱条項の存在がそれを最も的確に表している。2015/01/06

あや

12
前半部分は安保条約が締結されるまでの過程が詳しく書かれており、日本とアメリカの交渉材料や当時の国際情勢の影響なども含まれていて、かなり興味深い内容でした。両者共に、安保条約を自分たちの思う方向性に定めようと、あらゆる論理を展開している。たた一度読んだだけではねじれの部分がいまいち掴みきれていないので、もう少し理解しながらもう一度読んでみよう。本作では吉田に対して批判的なように思えるので、また違った見解の本も探してみようとおもう。2014/01/08

ジュンジュン

9
安保交渉の過程を跡付ける。浮き彫りになったのは、元外交官らしからぬ吉田茂の”拙さ”。弱い立場(敗戦国、被占領国)だったとはいえ、どうした?そこから著者の推理が始まる。ワンマン宰相をも掣肘する”スペシャル・ワン”の意向が働いたのではないか?と。証拠はない、状況証拠を積み重ねて「仮説」を組み立てていく。共産主義を天皇制の脅威と捉える昭和天皇は、”象徴”の簾の後ろから「臣・茂」を動かす?2022/11/04

RED FOX

7
もっと良い選択肢があったのになぜ安保条約という米国有利な落とし所になってしまったのか?昭和20年代の占領下日本vs米国の外交の検証、面白いです。 私としては単に日本は負けたのだから何を突き付けられてもしょうがないと思ってましたが、日米の資料から浮かび上がるのは・・・。 次はこの話の裏が取れて反証となる本を探して読みたい。2013/11/15

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