出版社内容情報
人はみな必ず死ぬ.死なないわけにはいかない.それなら,人間らしい死を迎えるために,深刻ぶらずに,もっと気楽に「老い」「病い」,そして「死」を語りあおう.本書は,全国津々浦々を旅するなかで聞いた,心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ,自在に書き綴られた人生の知恵.死への確かなまなざしが,生の尊さを照らし出す.
内容説明
人はみな必ず死ぬ。死なないわけにはいかない。それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」「病い」、そして「死」を語りあおう。本書は、全国津々浦々を旅するなかで聞いた、心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ、自在に書き綴られた人生の知恵。死への確かなまなざしが、生の尊さを照らし出す。
目次
1 老い―「人間、今が一番若いんだよ」
2 病い―「医者に文句をつけるのが大切なんです」
3 死―「生まれてきたように死んでいきたい」
4 仲間―「怖がらなくてもいいと言い」
5 父―「死にたくはないけれど」
著者等紹介
永六輔[エイロクスケ]
1933年、東京浅草に生まれる。本名、永孝雄。早稲田大学文学部在学中より、ラジオ番組や始まったばかりのテレビ番組の構成に関わる。放送作家、作詞家、司会者、語り手、歌手などとして、多方面に活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_ユル活動
87
永六輔さん、今年7月7日亡くなられて早や1ヶ月。こころの整理をする、死を受け入れるという本でなく、永さんらしく笑い飛ばして「深刻に考えなさんな」とおっしゃっているような本でした。死について巷に生きる人たちの言葉を引用。テーマは5つ『老い』『病い』『死』『仲間』そして、『父』。そして自分のための弔辞でお結んでいる。死はさし迫れば恐怖に震え、生きたいときっと思う。しかし、未だ実感がない。親や、まして、ごく親しい友人が亡くなったりしたら心が痛む事は、また、死を恐怖に感じる事は想像できる。図書館本。2016/08/11
mitei
65
いろんな人の死生観というのが出ていて面白い。こんなデータをよく集めたものだなと感じた。2012/06/23
wata
53
誰にでも必ずやってくる死を、どう迎えるか考える本。あまり気負わず面白く、永さんが纏めてます。最期をどう迎えたいか、まだ考えつかないなぁ(笑)2018/11/20
団塊シニア
45
病院関係者が作った川柳が面白い!「福祉より薬が生んだ長寿国」「死ぬ人がいなくなりそな健康誌」「解らないことは老化と医者いい」2013/09/10
山口透析鉄
33
この本は出た頃に図書館本で読みました。著者のラジオ番組を聞くようになっていましたので、内容には頷くものが多く、興味深い本でした。お寺の生まれなので、その辺の死生観も入っていたのでしょう。ある意味、生前葬用の本みたいなもので、おそらく岩波新書でもトップクラスのベストセラーだったかと思います。ご本人用とおぼしき弔辞も予め入っているような、そんな本でした。2023/12/30