PHP文芸文庫<br> シャレのち曇り

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PHP文芸文庫
シャレのち曇り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569765754
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

立川談志の下に入門して、はや三十年。真打昇進試験を巡るゴタゴタや談志師匠との交流など、芸人の心情を笑いと涙で綴った連作小説。

立川談四楼[タテカワダンシロウ]
落語家

内容説明

落語家になるため弟子入り志願した若者(のちの談四楼)に、憧れの立川談志が告げたのは「やめとけ」の一言だった。―なんとか入門を許されるも、「俺と仕事とどっちが大事だ!」と無理難題に振り回される談四楼。恋に悩み、売れないことに焦燥し、好敵手と切磋琢磨する中で、ついに真打昇進試験が…。しかしそれは、落語界を震撼させる一大事件の始まりに過ぎなかった。師弟の情を笑いと涙で描く傑作小説。

著者等紹介

立川談四楼[タテカワダンシロウ]
1951(昭和26)年群馬県生れ。1983年11月立川流落語会第一期真打となる。真打昇進試験をきっかけに、落語界の将来に疑問をもち、書き綴った処女作「屈折十三年」(本書所収)で文壇デビュー。1990年初の小説集『シャレのち曇り』(文藝春秋)を刊行。以後、落語家の活動と並行して、テレビ、ラジオの出演の他、講演会等多忙の中、作家としても新聞、雑誌に連載エッセイやコラムを書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

52
heavyでhardな調べをこよなく愛する私。昔は「BURRN!」に連載されていた談四楼のエッセイ「そこでだ、若旦那!」を楽しみに読んでいた。この本はそんな談四楼師匠の自伝的小説。入門から前座、二つ目、真打ちと昇進し、しかしながら売れっ子にはなれず、燻り続ける胸の内が描かれている。これは紛う方なき青春小説だな。こんな経験をしてきたんじゃあ、後年書かれたエッセイが面白かった訳だ。そして、昭和の落語会を揺るがせたあの大事件の立川流から見た内幕も知ることができる。多くの人に読んでもらいたいなぁ。2019/06/14

ぽっぽママ

15
落語家の物語というより男の嫉み、ひがみ、あらゆるものに対する欲望が書かれている気がして、女の私が読んではいけないのではないかと思ってしまった。でもグイグイ引っ張られて先を読みたくなってしまう不思議な力がありました。2017/01/08

ベントレー

6
落語立川流創設の一因となった真打昇進試験で見事に散った談四楼師匠の青春物語。単行本が出た際、何度も読み返し、落語にはまっていきました。 文庫本は中身は言うまでもなく、あとがきがいいです。2022/06/09

Kazuo Ebihara

6
落語立川流の創成期を語った本書。 著者立川談四楼が主人公を務めるノンフィクション風小説。 2008年に刊行され、しばらく廃刊になっていたが、 2016年に文庫化された。 立川談志と、「志ん生を知らない噺家(こども)達」との落語家青春群像。 2019/08/28

は?

6
小説の体をなしているが自叙伝 どこまでがドキュメント,どこまでがフィクション?2018/09/19

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