内容説明
コロナ下、愛する人と最期の時を過ごせなかった方、会うことも許されないまま別れが訪れた方―がん患者さんとご家族の心の医師である著者が、愛する人の死にうちひしがれた人を診察する遺族外来で患者さんに教えられたことを伝えます。
目次
1 死別(父との死別;なぜ、遺族のケアが必要なのか)
2 死別に伴う心と身体(特急電車;大往生 ほか)
3 遺族とのかかわり(「聴く」ことの大切さ;悩まなくてよい;悲しみを抱いて;湯たんぽ;不動産の相続;二人称の死、三人称の死;クリスマスプレゼント;夫の心;臨終の涙、その意味;卒業式;子どもを亡くしたお母さんへの手紙)
4 新しい生活への適応(天国への宅急便;天国へ留学中;二人の命日;つながり;短歌;赤い糸;遺族外来から見えてきたもの;祝電;コロナ下、母の死を経験する)
著者等紹介
大西秀樹[オオニシヒデキ]
1986年、横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学医学部精神科講師、神奈川県立がんセンター精神科部長を経て、現在、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授。がん患者と家族の精神的なケアを専門とする、精神腫瘍医。家族ケアの一環として始めた、遺族の悲しみに耳を傾ける全国初の「遺族外来」が、大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。