出版社内容情報
今世紀末に世界中の感染者が数千万人にも上るといわれているエイズ.日本の感染者や患者の人たちは,現状にどのように立ち向かい闘病しているのか.家族やボランティアの支援は,企業の雇用は,医療現場の実態はどうなっているのか.外国ではどう取り組んでいるのか.エイズ報道の最前線で常に問題を投げかけてきた著者による渾身のルポ.
内容説明
今世紀末に世界中の感染者が数千万人にも上るといわれているエイズ。日本の感染者や患者の人たちは、現状にどのように立ち向かい闘病しているのか。家族やボランティアの支援は、企業の雇用は、医療現場の実態はどうなっているのか。外国ではどう取り組んでいるのか。エイズ報道の最前線で常に問題を投げかけてきた著者による渾身のルポ。
目次
序章 エイズと向きあう世代
第1章 エイズ・パニック
第2章 血友病患者とエイズ
第3章 HIV訴訟
第4章 国際的なボランティアの広がり
第5章 日本は、いま
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
81
エイズ報道担当者のまとめ。エイズになっても生きて行く努力をしている人の紹介あり。血液製剤での感染の社会的な取組の一端を伺い知る。報道の裏舞台は分かる。当事者と医療従事者をより前面に。参考文献あり。2014/11/30
keepfine
1
「社会問題」としてのエイズ。特に病院の診療拒否は、HIV患者のカミングアウトを抑制し、罹患を秘匿しての受診が横行、感染拡大を助長する。 厚生省の怠慢も目に余る。血友病患者団体の要求(米産血液製剤の輸入禁止と回収、加熱製剤の認可)を2年間放置し、約2000人の感染者を生んだ(背景に製薬会社の「足並み揃え」)。 全国の院長や看護師への調査結果では、忌避感が根強い一方で、危険手当を付与、針刺し事故への手厚い補償、国立病院の受診義務化等の具体的提案もされている。本書を読んで自らの不勉強が恥ずかしくなった。2016/01/06
ジョー
1
赤瀬さんの強い生き様に心を打たれました。2012/12/18
しぐ
0
日本にエイズが流行ったのはなぜなのか知りたくてこの本を選んだ。まさかアメリカの血液製剤が原因だったとは…血友病の治療がエイズ感染に繋がってしまうなんて当時の人は思いもしなかっただろう。エイズが流行し始めたときの日本の対応、マスコミの行ったことが人権を踏みにじっていてとても恐ろしい。1人の人間より99人の人間。この一文が全てを物語っていると感じた。2016/11/04
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- 和書
- 赤色エレジー 小学館叢書