出版社内容情報
国民のわずか三パーセントに満たぬユダヤ人が,アメリカの中東政策を左右している.それはなぜ可能なのか.彼らはなぜアメリカに住み,戦乱絶えぬパレスチナの動きをどう見ているのか.ユダヤ人にとって,イスラエルとは何なのか.丹念な取材をとおして,その多様な生き方と意識を浮き彫りにし,われわれの歪んだユダヤ人像を突き崩す.
内容説明
国民のわずか3パーセントに満たぬユダヤ人が、アメリカの中東政策を左右している。それはなぜ可能なのか。彼らはなぜアメリカに住み、戦乱絶えぬパレスチナの動きをどう見ているのか。ユダヤ人にとって、イスラエルとは何なのか。丹念な取材をとおして、その多様な生き方と意識を浮き彫りにし、われわれの歪んだユダヤ人像を突き崩す。
目次
序 なぜ「アメリカのユダヤ人」か
1 ニューヨークのユダヤ人たち
2 あるユダヤ人家庭を訪ねて
3 ソ連から移住してきた人たち
4 パレスチナを支援するユダヤ人たち
5 イスラエル・ロビーの実像
6 在来ユダヤ組織のリーダーたち
7 ネルソン・マンデラとユダヤ人
8 統計でみるイスラエル観
おわりに―湾岸戦争の“勝利者”はだれか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
31
ルポ。戦後のアメリカでさえユダヤ人に対し差別があったこと。ユダヤ人でありながらイスラエルの強引なやり方に反感を持ち反シオニズムの人たちもいる事、ロシアから米国へのユダヤ系移民が多い理由(難民扱いで保護され生活費支給)、ユダヤ教は収入の10%の寄付を義務付けている事など。全米の2.5%の580万人がユダヤ人であり、組織的にまた資金的に力を発揮しロビー活動を行い選挙に勝つ。インタビューを中心に書き留めているので、どれだけ米国で力があるのか、政経への影響力などは読み取れないが参考になった。2017/07/07
Kei
14
ユダヤ人問題について。ルポルタージュ。アメリカのユダヤ人であるが、ソ連から渡ったユダヤ人の視点からも書く。ユダヤ人のロビー活動の強さや選挙での影響力についても紹介。PLO等ユダヤ人組織など。2016/08/06
sabosashi
10
一見、自由に溢れて世界のひとびとを惹きつけるようにみえる米国であるが、ひと皮むくと、びっくりするようなことがみちていて、どこが自由なんだ、なんて悪態をついてしまいそうになる。 たとえば、これだけ銃による殺傷が起きているのに、米国の政治はただ手をこまねいているだけ。 イスラエルが、パレスティナなど近隣の諸国への武力行使などを試みているにもかかわらず、米国のイスラエル支持はかわらない。 2019/08/15
takao
3
ふむ2024/05/08
ゴ
2
この本を読んでパレスチナ問題に興味を持ちました。 ただ高校生の私には後半の政治がからんでくるところから読むのが難しかったです。2016/04/27
-
- 和書
- 御存命の頃