出版社内容情報
日本の真南に位置する大陸オーストラリア.多種多様な移民たちがつくり上げるこの多民族・多文化社会の日常は,同じ高度産業社会のアメリカや日本とは異なった断面を見せてくれる.アジアとの結びつきを強めるオーストラリアと,そこに映しだされる観光開発・経済進出をはかる日本の姿を在豪十八年の著者が複眼的に伝える.
内容説明
日本の真南に位置する大陸オーストラリア。多種多様な移民たちがつくり上げるこの多民族・多文化社会の日常は、同じ高度産業社会のアメリカや日本とは異なった断面を見せてくれる。アジアとの結びつきを強めるオーストラリアと、そこに映しだされる観光開発・経済進出をはかる日本の姿を在豪十八年の著者が複眼的に伝える。
目次
1 マルチ・カルチュラリズムの快楽
2 暮らしの中のゆとりと自然
3 メディアの中の日本
4 学習される日本
5 太平洋戦争の記憶
6 経済力という大波
7 アングロ・サクソン文化の力
8 市民生活とポスト・モダン
9 ジャパナイゼーションの光と陰
10 二つの社会の地下水をつなぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2024/05/08
Wackey
1
オーストラリアでの暮らしと自然、日豪関係について主に書かれています。第二次大戦中の日豪関係は知らないことだらけでした。日豪で激戦を交えたことや、日本が豪本土に行った空襲、捕虜虐待の真実など、オーストラリア人が未だに反日感情を持っていることにも納得ができます。オーストラリアといえばアメリカに似て非常に多文化多民族なイメージでした。たしかにそうなのですが、日米豪を比較するとむしろ日豪に相似点が多いことに驚きました。この本では「アングロ・サクソン」という言葉が何度も登場するので事前に知っておいた方が良いです。2014/09/25
☆☆☆☆☆☆☆
0
意外と知らないオーストラリア。本書が特徴的なのは、オーストラリアに移住した日本人学者が現地の視点から日本を相対化するというねじれた視点取りにあります。それにしても、90年代初頭のまだ強かった日本がまき散らす価値と問題ってのは、今は昔ですね。なんというか大日本帝国の栄華を懐かしむかのような感慨に襲われます。2015/09/10
ヤマニシ
0
「マルチ・カルチュラルという状態は、民族の次元でのみ発生するのではない。他民族の異文化から吸収するという姿勢は他のサブ・カルチャーに身を寄せるという志向と似かよっている。男性にとっては女性の目を通してものを見ること、若者にとっては老人の側に立って考えること、教師が生徒の立場に立って感じること、すべてマルチ・カルチュラルな営みである。」(p17-18)2025/11/19
ゴリゾウ
0
日本の真南に位置する大陸オーストラリア。多種多様な移民達がつくり上げるこの他民族・他文化社会の日常は、同じ高度産業社会のアメリカや日本とは異なった断面を見せてくれる。『カバー』 #763再読/№476初読1994/01/13




