岩波新書
大恐慌のアメリカ

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004300380
  • NDC分類 332.53
  • Cコード C0233

出版社内容情報

一九二九年十月,ニューヨークを株価の大暴落が襲った.それは繁栄を謳歌していたアメリカ社会を奈落の底に突き落とす契機となる.大量の失業者,経済活動の停滞――未曽有の大不況は様々な悲劇をアメリカ社会に引き起こした.大不況の原因はどこにあったのか? ニューディール政策は有効だったのか? 気鋭の経済学者が時代の全貌を描く.

内容説明

1929年10月、ニューヨークを株価の大暴落が襲った。それは繁栄を謳歌していたアメリカ社会を奈落の底に突き落とす契機となる。大量の失業者、経済活動の停滞―未會有の大不況は様々な悲劇をアメリカ社会に引き起こした。大不況の原因はどこにあったのか?ニューディール政策は有効だったのか?気鋭の経済学者が時代の全貌を描く。

目次

第1章 株式市場
第2章 20年代の繁栄
第3章 大不況
第4章 ニューディール
第5章 大不況の経済学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

78
1929年のアメリカ大恐慌についての本は、ガルブレイスやキンドルバーガーなどの本でも結構読んでいますが、この本はさらにわかりやすくかみ砕いて説明してくれています。新書版ということもあるのでしょうが、当時のエピソードなども交えて解説してくれているので読みやすさもあります。2015/10/15

jj

9
88年刊。阪大経済学部教授林氏(故人)。世界大恐慌前後の歴史的背景と経済政策の実態を説明。教条主義者、現状維持至上主義者、融通の利かない男の異名を誇るフーヴァー。当時マクロ経済学が発達していない時代、大不況下にあっての、関税引き上げ、金融引き締め、緊縮財政を頑なに断行。これがが泥沼化の要因という。後任のルーズベルトもニューデール政策で雇用創出するものの、金融引き締め、緊縮財政は維持され、大恐慌対策の影響は殆ど皆無という。結局、第二次大戦参戦による金融緩和、財政出動、雇用促進によって大恐慌は終息したという。2020/04/30

壱萬参仟縁

8
バブルの頃出た本。T型フォードが出ているが(78頁)、昨今のTIME誌は破たんしたデトロイトの厳しい数字を想起する。未来永劫の都市経営はできない証。どこかで、行き詰まる。それが大不況という形で表出したのだろう。日本の場合は、3・11原発事故が大きいと思う。1107兆円もの恐ろしい数字の国の借金を出しかねない。減らない借金なのだ。150人の求人に人ごみのクリーヴランドの写真(1931年、86頁)は厳しい。こんな日が日本のTPPによって起きてくるかもしれない。厳しさを増す。他山の石であり、対岸の火事ではない。2013/08/09

海二見

3
大恐慌前の繁栄、大恐慌発生、大恐慌後に分けて、当時の大統領をなぞりながら経済政策や経済状況を記してある。2013/09/04

Kenji Ogawa

2
一次大戦が終わった段階で二次大戦は必然であった。米国への資金還流による好景気、戦時需要がなくなった農業、石炭、造船、鉄道不振。移民禁止による住宅・自動車不況、そして29年の株大暴落、30年代の世界恐慌。すべてを解決したのはニューデールというよりも、第二次大戦だった。2016/09/13

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