出版社内容情報
建築資材や埋立てに使われる山砂の主産地,千葉県君津市ではこの二十年,丘陵が次々に削られ,一日に四千台も通るダンプカーが沿道住民に騒音,振動,交通災害や粉じんによる健康破壊をひき起こしている.その実態を精力的な調査によって初めて明らかにするとともに,合計千キロ以上の同乗によって聞き出した運転手たちのホンネを伝える.
内容説明
建築資材や埋立てに使われる山砂の主産地、千葉県君津市ではこの二十年、丘陵が次々に削られ、一日に四千台も通るダンプカーが沿道住民に騒音、振動、交通災害や粉じんによる健康破壊をひき起こしている。その実態を精力的な調査によって初めて明らかにするとともに、合計千キロ以上の同乗によって聞き出した運転手たちのホンネを伝える。
目次
はじめに コンクリート文明の陰で
1 狙われた山砂―千葉県君津市
2 ダンプ公害を検証する
3 「ダンプ野郎」たちの言い分
4 舞う粉じん、住民の肺へ
5 深刻な被害が浮き彫りに
6 各地のダンプ街道を見る
7 どこまで続く、ダンプ公害
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/02/23
つきもと
1
千葉県君津市の山砂採取による沿道の健康被害を追った本。昭和末期の刊行ですが凄まじい記録です。ダンプ公害を克服した地域の事例など、暴力に対抗するには暴力なのだと思わされます。昭和の現実とでもいうのでしょうか。日本は社会全体としてとてもきれい、かつ住みやすくなりました。2025/06/06
hiratax
0
出身地の事情が。ダンプだらけだが、所与の風景なので疑問には思わなかった。上空へは成田行の飛行機が低空で飛ぶ。2005/06/21
まも
0
タイトルも中身も秀逸。ダンプ好きは一度は読んでけ。2012/10/26
びーちゃん
0
ダンプによる粉塵公害及び騒音公害に関するルポ。評価32011/05/19