岩波新書<br> 一揆

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岩波新書
一揆

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004201946
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本の中世は一揆の時代といわれる.この時期,あらゆる階層や地域に,共通の目的達成の手段として一揆が結ばれた.これら一揆とよばれる特異な集団は,どのような論理で結ばれ,支えられていたのか.一揆内部の作法や参加者の意識に光を当て,日本社会を深層から規定する集団形成のあり方を明らかにする.

内容説明

日本の中世は一揆の時代といわれる。この時期、あらゆる階層や地域に、共通の目的達成の手段として一揆が結ばれた。これら一揆とよばれる特異な集団は、どのような論理で結ばれ、支えられていたのか。一揆内部の作法や参加者の意識に光を当て、日本社会を深層から規定する集団形成のあり方を明らかにする。

目次

1 一揆とは何か
2 共同の世界
3 変身と変相
4 変革の思想

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

17
目にへばりついていたウロコを気持ちよく剥ぎ落してくれる一冊。語感から蜂起とか決起とかと同列と感じていたが、「一揆」とは本来「道を一つにする者たち」の意味、だからこの本の事例も、鎌倉の評定衆や神護寺の会議、松浦党などの郷士集団から始まる。すごいな、と思うのが、一揆の参加者は現実の身分差や貧富に関わらず、平等に意見を述べ、一票も平等に扱われるということ。制度的なタテの秩序に優越する、ヨコのつながり。忘れられた日本人での対馬の村の会合や、今のPTAの寄合はきっと、この伝統に基づく。日本は、ヨコ社会でもあるのだ。2013/07/15

白隠禅師ファン

13
あまり理解出来ていなかった一揆について勉強出来た。「一味同心」の観念が一揆の基層にあるんですね。 柿色の衣や覆面を被った「異形」の一揆や、徳政一揆には「復活」の意識があるということなど、中世人のものの考えがよくわかりました。2024/07/07

kenitirokikuti

9
図書館にて。1982年刊行の岩波新書黄帯。若尾政希『百姓一揆』(岩波新書、2018)から本書の背景を写す。中公の日本の歴史15大名と百姓の刊行は1966年であるが、67〜73年頃に歴史学会で『カムイ伝』的な人民闘争史観が流行(『日本民衆の歴史』74〜76)。その後問題感覚は反封建から反戦後へと変わる。81年には共同研究による『一揆』全5巻が刊行。勝俣『一揆』(82)は81年『一揆』全5巻共同研究の成果のひとつ。99〜00年には『民衆運動史-近世から近代へ』全5巻刊行。2023/01/16

おMP夫人

9
私には少し難しい本でした。ひとまず今回は、一揆そのものは元は公正・平等な連帯を求める一種の社会契約で、時代が下ると改善要求のデモやストライキを行う労働組合のようなものになり、末法思想の影響や農民の社会的立場の変化により手段が打ちこわしなどの武力行使へ変遷していった。という理解です。後半部分、一揆の奥に見える観念や思想を民俗学的な見地を交えて考察している部分は何度も感心させられ、傘連判状に見える平等意識、蓑笠姿の変身観念、篠(ささ)を引くという行為が持つ意味など、このあたりのくだりに一番興味を持ちました。2013/02/14

てれまこし

8
一揆というのは神前の誓約によって結ばれた集団で、血縁・地縁という世俗関係から非日常への一時的移行らしい。誓約書を焼いた灰を神水に混ぜて全員で飲む。衆口一致が原則で、合意されたものは神の声と同視される。つまり一種の公界を創りだして封建的関係を脱け出し、神の名の下に正義を求める宗教的政治運動とも言える。中世日本には宗教革命がなかったのではなくて、小さな革命が日常に近いところに組み込まれていたとも言える。ミロクの世の到来が目的であったものもあったが、あまりに日常に近かったために封建関係を覆すまでに至らなった?2024/05/07

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