岩波新書<br> 抵抗の新聞人桐生悠々

岩波新書
抵抗の新聞人桐生悠々

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004201236
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0200

出版社内容情報

明治末から日米開戦前夜に至るまで,『信濃毎日』『新愛知』の主筆として,また個人雑誌『他山の石』の発行人として,反戦と不正追及の姿勢を貫き,ジャーナリズム史上に屹立する桐生悠々.若き日には文学を志して尾崎紅葉の門をたたき,十二人もの子をもうけ,こよなく酒を愛した六十八年の燃えるような生を,時代の変転のなかに見事に描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

6
かつて言語統制が厳しい時代に体を張って自らの主義主張を貫いたジャーナリストがいた。陸羯南、宮武外骨、桐生悠々、石橋湛山。著者は桐生悠々をさして「言いたいこと」と「言わなければならないこと」との弁別を、論説記者たる己にきびしく課した人であり、論説記者の仕事は「言いたいこと」ではなく「言わなければならないこと」を言うことだという軌範を己に課していた人という。また晩年自ら生活のために啓蒙雑誌「他山の石」を発行するが、8年間で紹介された洋書は100冊を軽く超えるという。教養を兼ね備えた稀有なジャーナリストだった。2014/02/24

Takao

2
1980年6月20日発行(初版)。本書の存在も悠々の名も、その筆禍事件のことも知っていたが、42年間、本書を求めることがなかった。最近、古本にて入手。第6章「関東防空大演習を嗤ふ」は218ページある本書のうち僅か20ページ。桐生悠々を語るには、金沢に生まれ旧制四高を経て、東大法科に学ぶ、若き日の記述が不可欠であったことを知る。数多の新聞社を経て信濃毎日の主筆に迎えられた時代に心躍る。しかし、悠々の悠々たる所以は晩年の「他山の石」にこそあったことも了解した。本書の内容を知らずに過ごした40年が惜しい。2022/09/10

キョウ

1
桐生悠々さんの本ですが題名が無かったのでこの本で登録しました。 読んだ本は、桐生悠々全集 言いたい事と言わねばならない事と 科学的新聞記者 関東防空大演習を嗤う 正義の国と人生 煎じ詰めれば です。 昭和20年より前の事ですが、今読んでも考えさせられる内容でした。 この当時司法当局から起訴されていますが、 このような記事を書けていた、 言論に対する厳しさは、あったのだろうけれど、 気骨のある方々もたくさんいたのだなと思いました。

tei

0
時局に流されず自分の信念を貫き通した桐生悠々……格好良い!2011/09/17

0
Y-202000/08/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/129173
  • ご注意事項

最近チェックした商品