出版社内容情報
ギリシア文明の豊かな成果を背景に,哲学と科学との総合によって万学の祖とされたアリストテレスは,ヨーロッパ文化にはかり知れない影響を与えた.この巨大な哲学者の思想体系から,変化し生成消滅する必然の世界の学としての自然学,および最善の国制を追求する政治学をとりあげて,アリストテレスの広大な世界に案内する.
内容説明
ギリシア文明の豊かな成果を背景に、哲学と科学との総合によって万学の祖とされたアリストテレスは、ヨーロッパ文化にはかり知れない影響を与えた。この巨大な哲学者の思想体系から、変化し生成消滅する必然の世界の学としての自然学、および最善の国制を追求する政治学をとりあげて、アリストテレスの広大な世界に案内する。
目次
1 生涯と著作(生涯;著作)
2 自然学(自然;自然学の研究法;四原因説 ほか)
3 政治学(倫理学を含む)(倫理学と政治学;ポリス;倫理学の方法 ほか)
付章 弁論術
著者等紹介
山本光雄[ヤマモトミツオ]
1905‐1981年。1929年東京大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kazutox
5
1977年の本。自然学と政治学に関するものだけを、アリストテレスが書いたものに即して紹介(執筆中に病気になってできた原稿だけ出したそうです)。「後世に与えた影響」とか「現代人がアリストテレスを学ぶ意義」とか、そういうのは一切なし。「これが何の役に立つのか?」というツッコミをまったく考慮してなさそうなところが、かえって清々しい。2024/03/18
またいち
2
万物の究明を目指したアリストテレスの学問のうち、自然学、政治学、弁論術についての手引書です。全体として難解な書であるように思います。特に、目的論的自然観を根底に置いた自然学の思考は、今日の視点からはなかなか馴染みにくく、さらに嚙み砕いた解説を要するように感じました。2023/10/05
もす
2
前半の自然学の部分は専門用語が多く、分かりづらかった印象です。ただ、内容自体は非常に面白かったのでうまく噛み砕きながら読むと興味深い本であると感じます。2020/03/23
えむ
1
アリストテレスの自然学、倫理学、政治学を概説。やや文章が堅く、事前知識も必要とされているように感じた。2016/09/18
丰
0
Y-302007/08/22