出版社内容情報
ニュートンに始まり,ラヴォアジエ,プリーストリ,ドールトンに至る十八世紀の科学者たちによって近代科学の基本的概念は確立された.ニュートンを新たな視点から見直すとともに,エーテル,電気,酸素,水などをめぐる物質理論の探求がついには原子の発見へと行きつくまでをたどり,化学思想の胎動と展開を明快に描く.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
学校で自然科学は結論しか教えないことがある。なぜそういう考えに至ったかの経緯を知らない。試行錯誤の結果得られた結論を、試行錯誤せずに暗記しても役に立たない。疑問について、どうやって解決してきたかを記している。ニュートンは名前は知っていた。錬金術との関係はよく知らなかった。ドルートンは、原子表の記述の中に出ていたような記憶もあるが、何をした人かはよく知らなかった。マンチェスタの文学哲学協会が、イギリスの王立協会に次いで古く、現在も存在していることを初めて知った。化学や物質についての勉強をしている人にお勧め。2008/02/08
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