内容説明
古典音楽からロマン派、印象主義という歴史を経て、十二音音楽、新古典派といった新たな潮流を生み、シェーンベルク、ストラヴィンスキーらが活躍した激動の二十世紀。変化の時を迎えた音楽史を、名文家として知られる稀代の評論家が、「演奏家」「作曲家」「聴衆と社会」という視点から同時代の眼で捉えた。
目次
1 演奏家を中心として(あるピアニストの話;音楽祭;現代音楽祭;名人たち)
2 作曲家の側から(演奏家から逃れる作曲家;十二音の音楽家たち;新古典主義の音楽家たち;ストラヴィンスキーとその折衷派;劇音楽と純粋音楽の一元化、その他)
3 社會と公衆の側から(社会と音楽;公衆と音楽;裏からみた音楽祭;裏からみた現代音楽祭;享受する聴衆から参加する聴衆へ)
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
音楽評論家。1913‐2012年。1936年東京大学文学部仏文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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