出版社内容情報
「詩話」とは中国の言葉で,詩についての随筆を意味する.本書は,中国文学研究の第一人者がその広い知識を駆使して,人間世界の多様性を詩の中にさぐったもの.古くは漢魏の詩を説くかと思えば,話はまた近代の中国人,日本人の詩のことへ….雑誌『図書』に連載され,毎号読者が待ちかねて愛読したという珠玉の随筆.(正続2冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
石光 真
1
吉野源三郎君の勧めで1952年岩波図書に連載した。小川環樹君の訳本のある〈吉川英治も横山光輝もまだない)三国志演義が書かれたのは元末明初だが、杜牧が赤壁の詩で小喬たちのことを書いているのは、唐の時代にすでに演義の内容が語られていたから。訪中も多くは戦前の話。吉川先生はここでも古くからの死生観を語っている。世代的に大大先生だが、さらにその師匠筋の大正時代の話も多い。吉川先生の訳註を要しない訓読みの多い読み下しは、昔は嫌いだったが、何でもゴツゴツと音読みする今の読み下しは近世近代の悪癖かもしれない。2026/02/21
零水亭
1
全く個人的な思い出ですが、中高の数学のO先生が図書室に寄贈してくれていたのにはビックリ。朝◯新聞や中国◯産党大嫌いで、中国への無意味なODAにもよく非難していました(ロシア大好きな某SS氏のことも大嫌いだったとか)。「政治・外交と文学は別物」という教えだったのでしょうか。




