感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海恵 ふきる
10
高校時代の漢文の授業で荘子の「混沌」を読んだのだが、そのあまりにも理不尽な内容にクラスは騒然とした。しかし第三章「論理と話術」を読んだ時に、「混沌」という話の謎が少し氷解したような気がした。他に、「怪」と「奇」の区別・盛り場における「かたりもの」から「うたいもの」における変遷・『儒林外史』と『紅楼夢』にみられる人間臭さについての話が印象に残った。特に『紅楼夢』の作者が途中で交代していたらしいことには驚いた。中国五千年の歴史が生み出した文学の途方もなさを思うと、なにかこう目に込み上げるものがある。2021/04/02
もち
5
とてもおもしろい概説書。もっと早く読みたかった。中国文学について、さらっと書かれているが、全体を見渡せるようにも思う。ここを足掛かりにできるように思えた。2018/02/05