出版社内容情報
故大内兵衛・我妻栄氏らを中心とする五十余名の学者たちは,憲法問題研究会を組織して,多年にわたり独自の調査と研究を積み重ねてきた.その共同研究の成果をふまえてまとめられた国民必読の書.日本国憲法の構造・成立と歩み,各条項の内容と性格等を分析して,この憲法がもつきわめて高い価値を明らかにする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
10
日本国憲法が制定されてから20年あまりたった1965年に、憲法問題研究会によって書かれた本。当時は安保闘争後、自衛隊違憲論もあり、憲法調査会が改憲の必要性を答申した?ことに対して、リベラル派の学者・文化人が中心になり結成された憲法問題研究会が、憲法の内容をわかりやすく説明して、護憲運動をわかりやすく著したものというべき本。成る程これはそういう意味があったのかと思う部分も、婚姻の所などは男女間のものだけで精一杯なんだなとか、勿論夫婦別姓も全然視野に入っていないが、仕方ないだろうな。下へと進みたい。2022/03/27