内容説明
ヴェルサイユ条約の軍備制限条項に束縛されながらも、巧みに旧軍の中核を保持し、ドイツ国防軍の基礎を確立させた将軍フォン・ゼークト。その軍事的思考はクラウゼヴィッツに立脚し、プロイセン将校の伝統的知性のあり方を十二分に伝える。「軍人の本質」ほか数篇の論考を収録。
目次
標語(一九二八年)
象徴(フリードリヒ大王誕辰記念日(一九二八年)
シュリーフェン伯誕生記念日(一九二八年)
ヒンデンブルク(一九二七年)
スェーデンの古軍旗(一九二三年)
記念碑(一九二三年))
問題(政治家と將帥(一九二八年)
達成せられ得る目的(一九二七年)
現代陸軍論(一九二八年)
國防(一九三〇年)
國家と軍(一九二八年) ほか)
軍人の本質(一九二八年)
ゼークト小傳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
この軍人については、50年以上前に読んだ林先生のワイマール共和国という本で、かなり印象的な軍人らしい軍人であったということだけ覚えています。ワイマール共和国の軍隊をまとめ上げた人物でクラウゼヴィッツやモルトケに心酔していたということのようです。この本もその系列で戦略論とでもいうべき内容です。それと国家における軍隊の立ち位置などにも触れられています。2019/08/17
Hiroshi Higashino
1
旧字が使われている古い本なので、読みにくい.内容については、時間をかけて読み込めば現代にも通じるモノが含まれていそうだけど、時代に合わないこともあり.2019/10/29