岩波文庫
大西祝選集〈1〉哲学篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 545,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003811313
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

内容説明

大西祝(1864‐1900)は、明治中期の哲学界、論壇を代表する思想家。大西の登場により、日本哲学はようやく論理化・体系化の段階に入る。徹底した批判精神と鋭利な思索力によって、学問と良心の自由を擁護し独自の理想主義を展開した。36歳で急逝した思想家の精髄を初めてまとめる。本篇には代表作「良心起原論」と、哲学、美学、心理学等の論文を収録する。

目次

倫理論文良心起原論(良心とは何ぞや;良心の起原;倫理学上此論の価値;良心作用の対境たる動機、意趣并行為)
哲学論文(倫理攷究の方法并目的;滑稽の本性;悲哀の快感―心理并文学上の攷究;心理説明 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

17
1904年初出。良心の作用は、行為を禁(とど)むる心識、或事を為さんと欲して心の中そを引き止(とど)むるもののあるを覚ゆる心識(22頁)。義務を果したる心識に伴う快的の感覚を、良心の喜び又は良心の平安と云う(33頁)。良心は社会の製造物なりとは、その起源の説明の最も思い付き易きもの。良心の要求と社会の要求との間には強弱の差別は生ずべきも、強弱に拘らざる当然不当然の差別は生ずべきにあらず(68頁)。良心は只だその見ゆる所に於てのみ外界の強迫又社会的の本能と相異るにあらず(131頁)。2014/12/17

へんかんへん

2
最近全く頭に入ってこない良心起源論とか2016/05/08

シンドバッド

2
恥ずかしい事ではあるが、全く名前も知らない明治期の思想家であった。 哲学論文では、「滑稽の本性」「悲哀の快感」が拾い読みには絶好。このあたりで馴染みができると、読み通せる。2014/02/11

大臣ぐサン

1
明治の哲学者大西祝の哲学論文集。内容うまく理解できず…。年は二八かにくからぬ。2014/02/24

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