出版社内容情報
「私たちは、生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)――戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは、深い虚無か、あるいは救済の可能性か。表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等、昭和二一(一九四六)―二三年、作家の最晩年に発表された一一篇を収録。(注・解説=安藤宏)
【目次】
内容説明
「私たちは、生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)―戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは、深い虚無か、あるいは救済の可能性か。表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等、昭和21(1946)‐23年、作家の最晩年に発表された11篇を収録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
35
太宰最晩年の短編集になります。道化を演じ続けたからこそのシニカルさが面白く感じました。虚無か救済か。戦後の新たな時代に対する幻滅の中で語られた作品だからこそ迫るものがありました。2026/02/02
たつや
7
道化を演じていた太宰のシニカルな短編も面白かった。今回は「チャンス」が面白かった。「桜桃」はこんなだったったっけ?と、面食らう。狭い家で暮らす家庭は笑いで溢れているが、涙の谷である。子供より親が大事。今書かれたら、サクランボのタイトルだったのか?断然、漢字の桜桃がしっくりくる。2026/01/27
natukoba
1
桜桃 Eテレで子供が「子供より大人が大事」と朗読していてびっくり。これは読まなければと。桜桃がサクランボであることを知る。黄桃と勘違いしていた。ちぎって食べる?どうやって。友達に話したら笑われた。 ヴィヨンの妻 酷い話だ。どうしようもない男。最後内妻さっちゃんも凄い。 文章はうまい。そして心を惹きつける。 2026/01/31
Jake
0
太宰を読むのは高校生のとき以来か。時代背景など考えずに太宰を正面から受け入れたときと異なり、今読むと戦後の荒廃や廃退が迫ってくる。2026/01/12
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