出版社内容情報
当世和歌の現状に対し歌の意義と本質を問う処女作「排蘆小船」,そこでの〈心に思ふこと〉が「石上私淑言」では〈物のあはれをしる心〉と捉え直され大輪の文学論を開く.生涯秘められた2つの歌論に若き宣長の核心思想がよみがえる.
内容説明
宝暦13年、34歳の本居宣長にはすぐれた二つの歌論があった。だが生涯公表されることなく、筺底に秘めて置かれた。当世和歌の現状に対し歌とは何かを問う処女作「排蘆小船」、そこでの〈心に思ふこと〉は「石上私淑言」で〈物のあはれをしる心〉ととらえ直され一大歌論を切り拓く。合せ鏡のごとく宣長思想を映しだす二作品を併載。
目次
排蘆小船
石上私淑言
1 ~ 1件/全1件
- 評価