岩波文庫別冊
読書という体験

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003500200
  • NDC分類 019
  • Cコード C0110

内容説明

熱い気持ちで読んだ本で経験したことの方が、実際に経験したことより今日の私にとっては何倍も大切な思い出になっているのだ―香山リカ「読書だって“人生経験”」。学者、作家、ジャーナリスト、俳優など、三四人の多彩な筆者による、さまざまな読書という体験。

目次

書物の運命(池内恵)
いちばん恐ろしい本(池澤夏樹)
文学と映画の相克(池田香代子)
私と岩波文庫(岩淵達治)
蜂になった人間(奥本大三郎)
『野菊の墓』こそ純愛の極致(おすぎ)
本のリズム、暮らしのテンポ(角田光代)
書を持って街に出よう(加藤千洋)
大世間師・宮本常一を読む(鎌田慧)
読書だって“人生経験”(香山リカ)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
シリーズ3冊目で34人による読書体験が語られています。学者や読書家といった人のほかにさまざまな人―たとえば映画評論のおすぎ、アナウンサーの山根元世、俳優の渡辺えり子-によるものです。斉藤孝先生はお得意の三色ボールペンでの読みかたを書かれています。筑紫哲也さんと田中小実昌さんが親戚とは知りませんでした。渡辺えり子さんはどちらかというと映画の「伊豆の踊子」についてのエッセイです。やはり読みたくなる本が増えます。2023/08/10

ねこ

56
34名の著名人(学者、作家、ジャーナリスト、女優)の読書体験が300ページ程に凝縮された1冊。岩波文庫の紹介本でもある。私が真似てみたいと思ったのはリービ英雄さん(法政大学国際文化学部教授)が19歳の時に体験した、万葉集、古寺巡礼を読みながら京都から奈良まで歩いて不思議な体験をしたとあり、追体験をしてみたいと感じました。(できるかは不明)後、読んでみたくなった書籍は無着成恭編「山びこ学校」三島由紀夫「金閣寺」最後に「岩波文庫解説目録」…まんまと、この本の策略に絡め取られいてるが岩波文庫が好きになりました。2022/02/05

柊よつか

14
読書、とりわけ岩波文庫にまつわる34名の手記。それぞれの本との繋がり方があり面白く、岩波文庫が書店で待っていてくれるなら…という安心感と心強さが生まれた。登場した本の中で一番読みたくなったのは、池澤夏樹さんが紹介した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」。一番共感したのは、一人暮らしの気ままさと後ろめたさを書いた、香山リカさんの手記「読書だって“人生経験”」。一番ふむふむと思った一文は、齋藤孝さんの〈自分の中に住む偉大な他者が多ければ多いほど、心に強さが生まれ、余裕も生まれてくる〉。2016/12/31

humi

10
学者、作家、俳優など34人の読書家が、岩波文庫と読書への思いを綴った本。気になったものを拾い読んだ。単純に読書の楽しみに共感し悦びを感じる一方で、教養についての語りにも刺激される。「本によってテンポ、リズムが違う」、「分からないことも大口開けて飲み込めば、鯨のような巨体を育てる栄養が採れる」、「掟の門とは本の世界の譬喩」等々、気づかされる部分も多い。2015/02/01

まゆこ

9
読書は人生経験である、という言葉が印象的。やっぱり読書ってすてきだなぁ、と思いました。2013/09/02

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