岩波文庫
経済学原理 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003410738
  • NDC分類 331.43
  • Cコード C0133

出版社内容情報

マルサスというと,人はすぐに「人口論」を思い浮べる.その方ばかり有名で,経済学者としてはリカードの陰に隠れた格好の彼だったが,近年,ケインズの高い評価を受けて脚光を浴び,近代経済学との関連で新たに見直されることになった.その思想と学説との接点を見すえるためにも,本書をじっくり読む必要があるだろう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

10
下巻は訳は相変わらず良くないのだが、上巻よりは論旨がわかりやすくなっていて面白くなってくる。有効需要が供給を作ることをはじめて明らかにしたのがこの本。にもかかわらず、論敵にして親友のリカードウが採用したセーの法則「供給が需要を作る」の方が有名になってしまい、マルサスの有効需要論はケインズが再発見するまで忘れられてしまったのだ。このおかげで経済学の発展は50年は遅れてしまったと言って良いのではないか。現代でもこの本を読むことによって得るところは大きいと思うのだが、中々再販されないのが残念。2019/06/06

mkt

2
固定資本の代用が多量の労働を節約し、しかもそれが他の場所でもちいえない場合は、年々の生産物の価値を減少せしめて資本の収入の両者の増大を遅らせる/リカドゥは物価の下落は利潤の下落を引き起こすものと決して考えていない→同じ種類の推理は利潤率および資本の増減に適用されるべき/生産にもっとも好都合な三大要因は、資本の蓄積、土壌の肥沃度、労働を節約する諸発明/富の継続的増大:生産物の分配、消費意欲をもつ人々の欲求への適応/ケーンズは誰彼はばかることなくマルサスを讚美/ 20220322読了 431P 60分 2022/03/22

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