出版社内容情報
憲法は国家の存立と性格の基本的条件を定めた根本法である.本書は,編者による「成文憲法概説」を巻頭に置き,以下に世界各国の現行憲法から,歴史と性格を異にする代表的な九カ国――アメリカ,ベルギー,イタリア,西ドイツ,フランス,ソ連,ポーランド,中国,日本を選び収めた.今回,中国の新憲法を改訳し第四版とした.
内容説明
世界各国の現行憲法から、歴史と性格を異にする代表的な九カ国を選び、国ごとに解説をつけて収載。第二版では、大改正の行われたフランスの他、ドイツ、スイス、ロシアの改正を反映。他に、アメリカ、カナダ、韓国、中国、日本を収録。現代国家のありかたを知る最良の手引き。
目次
概況
アメリカ
カナダ
ドイツ
フランス
韓国
スイス
ロシア
中国
日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロマンチッカーnao
27
世界の憲法と言うわりには9か国程度ですが、先の参議員選挙において、本来は、日本も憲法改正に進むかどうかの貴重な選挙でした。と、言うわけで、自民党の憲法改正草案をネットで読み、世界の憲法を読んでみようと思い読んでみました。スイスの憲法が一番いい。と感じました。ちなみに僕は憲法改正は賛成です。しかし、自民党の憲法改正草案には反対です。世界の憲法を読み、この国の状況を考え、これからどうあるべきかを考えれば憲法は改正しないといけないけれど、自民党案ではダメだと多くの人がわかると思います。2016/07/25
Francis
8
アメリカ、カナダなど9か国の憲法を選定して掲載。各国とも制定事情の違いや英米法・大陸法の違い、連邦制か否かなどの違いがあるが、少なくとも人権条項はまがりなりにも備わっているのは共通している。カナダは憲法が2つあって英米法であるが故に内閣制度の記載が憲法にはなく慣習法で運用していること、1789年のフランス人権宣言は今もなお憲法の条文として有効であること、ドイツは連邦制であるがゆえにかなり細かい規定になっている、などが注目すべき点といえようか。2016/01/25
壱萬参仟縁
8
カナダは多文化共生に熱心な印象を受けた。韓国は著作権の規定(22条、361頁~)がしっかりしているので、中国に教えてあげてほしい。そして、スイスは条文数が多い。中国は助言で台湾の関係を書くが、中台問題は国連に委ねる問題でもないような気もする。いずれにせよ、日本の憲法にはないのは、韓国の123条の地域経済の育成というもの。これは、東京一極集中を招いた国土開発計画を猛省する必要をも感じさせた。日本国憲法と比較する視点。足りないものは謙虚に学んで、改憲論者もきちんと他国の優れた部分は学習してほしいと切望したい。2013/05/31
onisjim
1
並べて読むとおもしろいものだな。カナダの1982年憲法なんて感動的ですらある。2013/08/31
ゐ こんかにぺ
0
セコハンを仕入れたためか、「ソ同盟」とか、ポーランド「人民」共和国とかなかなか香ばしい物が。考え方の違いとか勉強になりました。2015/09/03
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