出版社内容情報
こころの働きには脳神経シナプスのダイナミックな結合や切断が重要な役割をなす.それをはじめて体系的に論じたヘッブの記念碑的な著作.心理学や神経科学,情報科学に与えた影響は計り知れない.下巻では,行動の動機づけ,とくに学習理論と絡めて論じる.さらに情動障害や
内容説明
こころの働きには脳神経シナプスのダイナミックな結合や切断が重要な役割をなす。それをはじめて体系的に論じたヘッブの記念碑的な著作。心理学や神経科学、情報科学に与えた影響は計り知れない。下巻では、行動の動機づけ、とくに学習理論と絡めて論じる。さらに情動障害や知能の発達についても明解な考察を与える。
目次
8章 動機づけの問題―痛みと飢え
9章 動機づけの時間的変動
10章 情動障害
11章 知能の成長と衰退
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
2
パブロフの条件反射は有名(14ページ~)。学習は特定多数の神経構造の活動促進が永続変化することで成立(21ページ)。痛みの研究では、華岡青洲を想起するが、麻酔もまた神経をどうすれば痛みが軽減するかの問題だろう。飢えは飢餓スイッチは知っていたが、生活習慣病の現代でも食事時間が不規則なのは改めて駄目だと思った(43ページ)。中毒は依存的執着であるという(56ページ)。飢えと学習の深い関係。中毒には見習い期あり(60ページ)。今年ギャンブル依存症の公務員が懲役5年となった。第10章情動障害も現代に活かされ好著。2012/12/30
のりのりお
1
動物は何故活動をするのか、本書では、ラットやチンパンジーで実験を行い行動をする際の脳の働きを説明しており、動物の中でも本能が大半を占めるものや知性のあるせいで精神に障害を起こすものもありとても興味深い本でした!2019/06/02
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