別冊太陽 日本のこころ 305<br> 江戸川乱歩 - 日本探偵小説の父

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別冊太陽 日本のこころ 305
江戸川乱歩 - 日本探偵小説の父

  • 戸川安宣
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 平凡社(2023/02発売)
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  • サイズ A4変判/ページ数 160p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784582923056
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C9491

出版社内容情報

明智小五郎の生みの親であり、怪しい魅力の作品を多く残した「日本探偵小説の父」の決定版。豪華執筆陣が作品を語るエッセイや人となりに迫る評伝を収録し、乱歩世界を解剖する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

72
巻頭の乱歩の土蔵の写真が圧巻。まめな人だったんだと、これだけ見ても思う。几帳面なレタリングも印象的。メインは乱歩の作品の一部抜粋とそれに対する著名人のエッセイやコラム。どのように割り振られたのかはわからないがその組み合わせも興味深い。やはりミステリ作家さんから見た乱歩や作品に関するエッセイは特に面白く好みだった。取り上げていた作品は少年探偵団シリーズ以外は読んでいた。いつか少年探偵団シリーズもきちんと読みたい。この大きさでオールカラーなのでどの写真も文章とともに十分楽しんだ。見ごたえのある一冊だった。2023/06/04

中原れい

52
別冊太陽はなにを見ても大きくて豊富な写真図版とともに読みでのある文が嬉しい。ゆっくりと何度もいきつ戻りつしながら読んだ。見知った顔ばかりの執筆陣が、なんて楽しい。そして活字をみただけで胸が躍る「孤島の鬼」…。いつも大乱歩は慕わしい人です。評伝中の正史や清張とのつながりも面白かった。2023/03/16

だるま

14
江戸川乱歩のブックガイドや研究書、評論集などは数え切れないほど出ているが、また『別冊太陽』で特集号が出た。以前も同じ題名で出ているが、これは全て書き下ろしの新編集版。かつての名編集者だった戸川安宣氏が監修しただけあって、かなり充実した内容になっていた。執筆陣が豪華。『陰獣』を三津田信三さんが、『押絵と旅する男』を有栖川有栖さんが、『黒蜥蜴』を斜線堂有紀さんが語る。乱歩の生涯も年代別に綴られ、人気作家になりスランプで断筆し再び復活する様子が分かり、とても興味深く読めた。良質なブックガイドと言って良いだろう。2023/04/19

芙蓉

7
私の江戸川乱歩との出会いは小学校の図書室でポプラ社の少年探偵団シリーズである。そして最近東雅夫さん編の「文豪怪奇コレクション」を読み興味を抱く。斜線堂有紀/はやみねかおる/有栖川有栖などが寄稿していると知り読みたくなり購入。まだ読んでいないパノラマ島と陰獣、孤島の鬼などを読みたくなった2023/03/28

グラスホッパー

7
江戸川乱歩は、若い頃に読んだ。今思うと、成熟した大人向けの内容だったんだな。終戦後の解放感から、自由で奇想天外な作品が生まれたのだ、と思った。子ども時代や三島由紀夫と写っている写真や横溝正史から贈られた「人形の首」など、写真の情報がおもしろかった。2023/03/19

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