出版社内容情報
ファラデーのクリスマス講義は,実験がすばらしくみごとでうまかったというばかりではなく,科学の本質を考えさせ把握させるのに大いに力があった.この書物は彼が心にいだいていたエネルギーなるものをいろいろな形態で示してみせたもので,彼の晩年の完成された世界観の一端をもうかがい得るものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
144
お気に入りさんの感想を読んで、図書館から借りてきました。「ロウソクの科学」は所有して幾度か読んでいるのですが、これは初読でした。内容は6つの講演から構成されていていまでは結構基本的なことなのでしょうがわかりやすく図などを使用して説明してくれます。私はこのような話が好きなので、最後まで興味をもって読むことができました。再刊してくれないですかね。2017/01/27
へくとぱすかる
32
ファラデーのもうひとつの講演録。「ロウソクの科学」にもエネルギーの話があって、最後はロウソクの火と私たちの生命活動との関係が語られていた。この本では、化学反応によって得られるエネルギーと、熱や電磁気のエネルギーとを変換する実験によって、いろいろな「力」が本質は同じものである、という考えにたどりつく。現代でも通じることを、150年前のファラデーが考えていたことに驚く。2017/01/09
壱萬参仟縁
9
旧字体。1860年初出。1859年講演。物質(傍点)は手でつかまえることができるか、袋の中にとらえることのできるもの(15頁)。米村でんじろうも、やってみせるという意味では現代のファラデーなのだろう。図を示しながらの説明。引力、凝集力や、化学親和力(異なる物質間の化学作用のチカラ、72頁)などがキーワードのために、ゴシック太字となっている。熱と光を発する(89頁)。2014/02/04
はるゆう
5
今の時代から読むと、ちょっと変な説明(光の屈折の説明、とか)があったりして、わかりにくかった。訳者あとがきによると、講演内で「チカラ」と言っているが、それが力学的な力ということを超えた広い概念を表している、ということらしい。講演を通じて、エネルギーの保存を説明したかったらしい、ということだが・・・。2013/07/23
denbe
3
若干の用語の混乱が見られるが、個人的にはろうそくより好き2012/01/06
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