出版社内容情報
イザヤ,エレミヤとともに3大預言者といわれるエゼキエルは,イスラエルの第1回捕囚の人びととともにメソポタミヤにあって神の召命を受けた.イスラエルの人びとの淫行,偶像崇拝が神の仮借ない裁きにあってエルサレムは亡びるが,その滅亡の中で無気力と絶望の淵に沈む同胞に,預言者エゼキエルは希望と勇気を吹きこんでゆく.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
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註釈、解説のみ読む。最初の神の幻の部分は今読むと宇宙人の乗り物にしか見えないが、「四つの顔」はメソポタミアでよく知られる四面神と関係があるとか、車のついた玉座は古代東方的とか、ちゃんと元ネタがあるようだ。2013/08/13
Bevel
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最初の意味不明さが印象的。現代において遠まわしに表現されることが多い性的な事柄が、むしろ、何かを遠まわしにして語るときによく使われていたところなんかもおもしろかった。ゴクとマゴクなんかも入っており、神秘主義の文脈でよくでてくる預言書な気がするけれど、読んでいてイメージに振り回される本という感じはしなかった。2010/02/20