出版社内容情報
湯島聖堂、東叡山寛永寺のことをはじめ、桜田門外の変など幕末・維新の数々の事件についての項目を収録。(全三冊)
内容説明
武家の学問の殿堂であった湯島聖堂、鷹・鷹匠、東叡山寛永寺のことをはじめ、アメリカ使節の江戸城登城、桜田門外の変、生麦事件、東禅寺事件など幕末・維新の激動の時代を彩る数々の事件についての項目を収録。なお、「幕末の陸海軍」「社会魔」など『徳川制度』の補遺的な内容を収録する「補遺」を続刊の予定。
目次
江戸城と武家社会(承前)(小普請;聖堂;鷹の記 ほか)
幕末の情勢(安政の大地震(編外)
慶喜公と烈公の舌戦
亜米利加使節の登城 ほか)
東叡山寛永寺(編外)(建物;本坊職制;山内取締 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
大臣ぐサン
3
明治時代に朝野新聞で連載された徳川制度も本巻でひとまず完結。生麦事件、桜田門外の変など幕末の記事が大部分を占める。時代の流れについていけない幕臣達の姿など悲壮にも滑稽にも映る。改めて、明治維新とは革命であったのだとしみじみと思う。巻末解説における明治期の新聞事情がまた興味深い。2017/04/01
feodor
1
湯島聖堂・鷹・寛永寺のことが扱われたほか、幕末の様子が描かれる。聖堂と林家とのこともおもしろかったし、寛永寺の往年の姿を読んで、今の上野で残されているところを重ね合わせてみたりした。幕末での記事は、虚実入り混じっている。寛永寺の記事や幕末の記事で、「松平」姓にかわっている外様が多くて、最初混乱した。島津忠義が松平修理大夫、伊達家が松平陸奥守、毛利家は松平大膳大夫、浅野家が松平安芸守、池田家が鳥取は松平相模守、岡山かが松平内蔵頭など。2016/04/17