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岩波文庫
朝鮮・琉球航海記 - 1816年アマースト使節団とともに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003343913
  • NDC分類 291.99
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ペリー来航三十七年前の十九世紀初頭,同行してきたアマースト使節団の中国訪問の期間を利用して,朝鮮・琉球を訪れたイギリス軍艦艦長ベイジル・ホール(一七八八‐一八四四,日本学者チェンバレンの外祖父)の探検・航海記.住民との交流や風俗描写を中心に琉球をヨーロッパに紹介した最初の書物で外国人の著した最も詳しい来琉記.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

10
およそ200年前に朝鮮半島南部と琉球島(沖縄本島)を訪れていたイギリス航海士の記録。朝鮮南西部の記述が4分の1ほど。ほとんどは琉球島の記述である。本書はヨーロッパの琉球へのイメージを形成したものとして、その後、様々な批判(琉球人は戦争をしない、貨幣を使わないなどの誤解)も浴びているようだが、初訪問の記録とし貴重。何よりも人類が好奇心旺盛に様々な冒険に乗り出し、それを迎える側も知恵を絞って自らの土地と人間を守ろうとする姿に普遍性を感じる。沖縄好きとしては伊江島や運天港などが出てくるのも非常に興味深い。2022/03/03

シンドバッド

10
歴史的観点からは、正しく無い記述はあるものの、航海記としては一品の一つ。他の岩波文庫の関連書に先立って読んだ方が良い気がします。また、訳文は、大変わかりやすく、注釈も適切。2016/10/24

壱萬参仟縁

7
図書館の書棚を隈なく岩波文庫の有無を探すと見つかった本。1818年初出。穏やかで、礼儀正しい伊江島の人のようだ(94頁)。朝鮮人とは対照的とのこと。異文化インターフェースの古典として、異民族をどう受容し、自文化の変容が起きるのか。宴会の模様も描写されている。琉球人の28歳ぐらいの瘠せ型な真栄平(メデラ)らはノートに単語を書いて学ぼうと必死だったようだ(179、210頁)。見習いたい姿勢。大琉球島では腕に刺青をしていたようだ(202頁)。2013/06/07

tokumei17794691

1
・第一印象は、「探検するにしては準備不十分」。急に思い立ったにせよ、中国の対外窓口、広州を経由したわりに、まともな通訳者を同行していない(実際、著者はこれを後悔している)。広州で、「東アジアの共通語は『漢文』であり、言語が異なっても『漢文筆談』で意思が疎通できる」とは、教わらなかったし、教えてくれる人もいなかったのだろう。現代でも非漢字圏人には思いもよらぬ事なので、無理もないが。・本書の一番の読みどころは「朝鮮の首長」とのやり取り。筆談含め、言葉が通じないので、セリフなしの喜劇を見ているようだった。2021/06/21

ふら〜

1
未知の場所への旅行記・見聞録というのはやはり面白い。イギリスが東アジアへも進出してきたというという当時の世界状況も念頭に置きながらだと面白さが一層増す。2012/08/14

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