出版社内容情報
スペインによる新世界の征服/支配の正当性を否定し、先住民インディオの自由と人権を訴えつづけたラス・カサス(1484-1566)最晩年の論策。新大陸で略奪行為を働いたすべてのスペイン人たちを糾弾し、先住民にたいする賠償義務の履行方法を具体的に提示する。当時のスペイン人植民地社会を震撼させた警世の書。
内容説明
スペインによる新世界の征服/支配の正当性を否定し、先住民インディオの自由と人権を訴えつづけたラス・カサス最晩年の論策。新大陸で略奪行為を働いたすべてのスペイン人を糾弾し、先住民に対する賠償義務を数多の神学・法学理論に拠り説き明かし、その履行をつよく訴える。当時のスペイン人植民地社会を震撼させた警世の書。
目次
1 疑問(カハマルカの財宝について;貢租の査定が実施されていなかった頃について;初めて貢租の査定が実施された頃について;現在、ペルーで実施されている貢租の査定について;エンコメンデロと関わりのある人たちについて;金鉱山と銀鉱山について;墳墓に副葬された財宝について;グァカへの供物について;インガのチャカラについて;クスコ占領について;インガの支配権について;一部の兵士が申し立てている良心について)
2 ラス・カサスによる回答(諸原則;回答(結論))



