出版社内容情報
なんの予備知識も前提せず、体当たりで読んでみる。「禅の語録」には、そんな読み方もあってよい。最終巻は「禅の語録」を読むための入門的な手引きを提供。待望の完結。
内容説明
「達摩の語録」にはじまる唐宋代の主要な禅籍を解読。「禅の語録」ついに完結!最終巻では、俯瞰的視野で各巻の思想的相関をあきらかにし、交錯しながら展開する中国禅の系譜をときほぐす。第一人者による語録味読へのいざない。
目次
第1章 「禅」とは(丹霞焼仏;「仏」を焼いたのは誰の罪か?;牛頭の未だ四祖に見えざりし時;神通妙用運水涅槃)
第2章 伝灯の系譜(西天二十八祖;東土六祖;「南宗」の正統―南岳系と青原系;一日作さざれば、一日食わず;五家七宗)
第3章 問答・公案・看話(今夜は問話するを得ず―唐代の問答;五祖法演の「鉄酸餡」;圜悟の接化;大慧の「看話」禅;趙州無字)
第4章 唐宋禅宗史略(初期の禅宗;唐代の禅;宋代の禅宗)
第5章 二十世紀の中国禅研究(二十世紀前半の禅研究;二十世紀後半の禅研究)
著者等紹介
小川隆[オガワタカシ]
1961年生れ。岡山市出身。駒澤大学仏教学部禅学科卒業、同大学院仏教学専攻博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学総合教育研究部教授。博士(文学)(東京大学、2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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