出版社内容情報
明治九年から二十六年間,東大医学部のお雇い教師であったドイツ人医師ベルツ(一八四九‐一九一三)は皇室や伊藤博文・井上馨ら多くの高官をはじめとしてあらゆる階層の人々と接した.それがこの日記を明治裏面史の興味深い記録としているが,何よりも我々をうつのは日本を愛してやまなかったベルツその人の姿である. (解説 酒井シヅ)
内容説明
ベルツの交際は皇室や伊藤博文・井上馨ら多くの高官をはじめとしてあらゆる階層の人々に及んだ。それがこの日記を明治裏面史の興味深い記録としているが、ここにはまた内外情勢に対するかれらの並々ならぬ洞察力がうかがわれる。だが何よりも我々をうつのは日本を愛してやまなかったベルツその人の姿である。
目次
第1編 日露開戦
第2編 ウラジオ艦隊の活躍
第3編 遼陽の会戦まで
第4編 沙河の会戦まで
第5編 旅順の陥落まで
第6編 奉天の会戦まで
第7編 対馬の海戦まで
第8編 帰国