岩波文庫
柳宗悦随筆集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003316993
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0172

出版社内容情報

近代日本を代表するユニークな思想家,柳宗悦が生涯に書き留めた約600篇の随想随筆より22篇を精選.昭和4~5年の欧米旅行時の工藝に関する見聞や感想を記した「欧米通信」から,緑と赤が美しく調和する関係を禅語などから考察した最晩年の随筆「赤と緑」(昭和36年)まで,著者の人となりと独自の文明観が浮き彫りにされる.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リタ

11
最近、色んなボールが次々に飛んできます。その一つが柳宗悦さん。日本に民藝運動を起こした中心人物。なんとなく難しい人って印象があったのですが、この随筆集からは、純粋でユニークで親しみやすい彼の人柄が読み取れました。日本が伝統の中で生み出した美しさを見つけ出し、ただまっすぐに守り伝えたい。その想いが溢れんばかりに書簡やエッセイ、評論にわかりやすく綴られています。彼は民藝運動というひとつのスタイルで、日本人が失くしかけていた“魂”みたいなものを再発見して残してくれたのだと思います。とても“懐かしい未来”として。2015/02/14

あんどうれおん

2
高度な学識と狭窄な視野が同居する好例みたいな一冊だと感じました。なじみのやや薄い領域、すなわち異文化や異民族および異性に関連する発信の内容がところどころ常軌を逸しています。達意の文章から学べる要素も多いと信じたいところですが、少なくとも本書は誰にでもオススメできるものではありません。2021/10/29

てつこ

2
西洋と東洋の美の違い、外国の工藝についてなど様々なテーマの随筆を集めた一冊。キリスト教や仏教にも通じている著者なので、宗教的観念から美や思想を語る章もあり面白かった。工藝は無名で芸術は有名なもの。作り手が美醜の判断を行わず、世間からの評価も考えず、ただ無心で作られた「もの」は「自ずから美しい」という思想には感銘を受けた。作り手の名や技術で判断せず「自ずから美しい」ものをこの目で評価できるようになりたい。2018/08/17

powe

0
優しい文章で書かれていてよみやすい。 内容も濃い。読んでよかった。2021/01/17

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