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岩波文庫
グアテマラ伝説集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003279519
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

出版社内容情報

マヤの神話、インディオ世界への深い共感と愛惜をこめて書きあげられた、ノーベル賞作家アストゥリアス(1899-1974)による《魔術的リアリズム》の代表作。古代マヤ、植民地時代の信仰と伝説が力強く痙攣する蠱惑的な夢の精髄。

内容説明

マヤの神話、インディオ世界への深い共感と愛惜をこめて書きあげられた、グアテマラのノーベル賞作家アストゥリアス(1899‐1974)による“魔術的リアリズム”の傑作。「「大帽子の男」の伝説」「「花咲く地」の財宝の伝説」「春嵐の妖術師たち」など、古代マヤ、植民地時代の信仰と伝説が力強く痙攣する蠱惑的な夢の精髄。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
グアテマラというところはあまりイメージがありませんでした。ただこの伝説集を読んでみると印象的にはかなりチリやペルーなどでの話に似ている気もします。7つの伝説が前半に書かれていますがこの本のページの約半分を費やしている「ククルカン」という伝承劇のようなものが結構楽しめました。これを民族衣装や仮面をかぶってやるとかなり面白そうです。2015/11/24

やいっち

43
アストゥリアスの作品を読むのは初めて。ボルヘスやマルケス、ドノソなど、南米の文学は少しは読んできたが、高名だし、始祖というべきアストゥリアス作品は手付かずだった。とりあえず、入門編ということで本書を選んだ。  かなり期待したが、読んでみて、詩的センスの乏しい吾輩には苦手な世界だった。世界に入りきれない。詩文風なのだが、そのイメージの喚起力が自分の感性のツボを射ないのである。 2019/04/10

nbhd

25
『この本は読まれたというよりは、飲まれた』と仏版序文にヴァレリーが寄せているように、とても”読めた”とはいえないのだが、得体のしれない迫力にずぶずぶと飲みこまれた。グアテマラの作家アストゥリアスは魔術的リアリズムの元祖。だがしかし、「百年の孤独」的な愉快なユーモア・フェスティバルを期待せず、「族長の秋」的なゴツゴツした硬質世界と心得たうえ、心してのぞむべき本かなと思う、実際けっこう困った。「ある世紀に、幾世紀も続いた一日があった(「火山」の伝説)」のように各章冒頭のエピグラフが鮮烈で殴られたような心地だ。2016/12/01

松風

23
【ノーベル賞文学を読む】世界創世の瞬間を話型ではなく光彩でとらえる。2014/10/21

ユーカ

20
こから「魔術的リアリズム」は始まった。意味を取ろうとすると一瞬で蔦に絡め取られ、どこにいるか分からなくなるから、単語の連なりが成す大河に身を委ね、想像力の舟で進む。頭上を仰げば、戦士が胸から取り出した月が浮かび、夜明けの川面からは太陽のごとき者の花嫁を連れ去ろうと、二本の黒い腕が伸びる。舟先に降り立った極彩色の鸚鵡の、嘘か誠か分からぬお喋りに曖昧に頷きながら、私は川と海とが交じり合う、最も猥雑なところまで流されて行く。2018/05/31

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