岩波文庫<br> ミドロジアンの心臓 〈下〉 - ディーンズ姉 の生涯

岩波文庫
ミドロジアンの心臓 〈下〉 - ディーンズ姉 の生涯

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003221952
  • NDC分類 933

出版社内容情報

子殺しの罪に問われて偽証し死刑を宣告された妹の,無実を信ずる姉は,女王に助命嘆願すべく徒歩の旅に出る.敬虔なキリスト教徒であった彼女の真実を貫く勇気と深い愛情は女王の心を動かし,妹は釈放される.やがて姉は幸せな生活に入るが,妹には不幸な運命が待っていた…….作者(1771‐1832)はすぐれた描写で姉妹の生涯を語りつづける.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

17
アーガイル公爵は、貧乏人や身寄りのない ひとたちの味方になってくれる、 気高い誠実な貴族(66頁)。 いい人ではないか。 人間の幸福にはけっして完全ということは ないし、気丈な者は、自分とその愛する人たち の立場が著しい対照をなすときにもっとも 烈しく彼らの不幸を感じるもの(171頁)。 罪はたとえ一時は栄華をきわめようとも、 けっして真の幸福をもたらすものでないこと。    2014/05/19

きりぱい

3
ミドロジアンの心臓は、エディンバラの牢獄のこと。神への誓いと人情に板挟みになった主人公が、囚われ刑を待つ妹を助けるために、国王の恩赦を得ようとエディンバラからロンドンへと旅立つ。自分の知っていたスコットらしからぬ作品ではあったけれど、上巻のまわりくどさに比べて、中巻下巻は勢いづいた面白さで止まらず、私的好み過ぎて胸の高まりを抑えられなかった!山場?を越えて続く営みも、最後まで気の抜けないストーリー運びで、長さを感じさせない面白さだった。最後まで妹夫婦は好きになれなかったけれど。2010/05/18

j1296118

0
上巻頭で「普通なら哀れな妹に情が傾きそうな所だがこの物語では主人公の~」とあったが、結果としてはその通りで、ジイニーらの物語の魅力が十分に大きかったのも確かなのだけれど、それ以上にどうにもエフィーとその夫に好感が持ち難い。哀れはむしろマッジ・ワイルドファイアに感じたものでした。2014/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/589035
  • ご注意事項

最近チェックした商品