出版社内容情報
婚礼の輿が一つ、赤に染まる高粱畑の道を往く。輿に揺られる美しい纏足の少女。汗に濡れ輿を担ぐ逞しい青年。ただならぬ予感が、ゆらめく炎のように二人の行く手を照らす。山東省高密県東北郷。日本軍が蛮行を尽くすこの地で、血と土、酒に彩られた凄烈な物語が始まる。ノーベル文学賞受賞者の代表作。全二冊。
【目次】
上巻の登場人物
第一章 赤い高粱
第二章 高粱の酒
内容説明
婚礼の輿が一つ、赤に染まる高梁畑の道を往く。中国山東省高密県東北郷。日本軍が蛮行の限りを尽くすこの地で、血と土、酒に彩られた凄烈な物語が始まる。ノーベル文学賞受賞者の代表作。(全二冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
64
ブックオフ購入本。ノーベル文学賞作家ということで購入。 岩波だから文章かたいのだろうなぁ。とおもってたら意外とサクサク読めた。とくに祖父母がわりと自由を求める性格だったので好感を持てた。 一人称の語り手に時系列が飛ぶストーリー。これは卑怯なトリックも警戒しておかないと。日本軍は相変わらず残忍。もっとも平和教育の映画でそういう系をさんざん見ているので免疫ありますが。ションベン酒は飲みたくないなぁ。2026/06/19
藤月はな(灯れ松明の火)
55
再読。盗賊だが、戦争中は抗日ゲリラとして闘う祖父と類まれなる美貌で世の中を渡ってきた祖母。二人の馴れ初めから別離までを孫が語る。構成が時系列をシャッフルさせる形になっている為、ついさっきまで凄惨な死を迎えた人物が次の頁では生き返っているような錯覚に襲われる。まるで文学での魂呼ばいのようだ。しかし、二人の出逢いが最悪すぎやしないかい?とはいえ、でも相手から騙され、両親からは売り払われる形で嫁に出されてしまった祖母にとっては祖父との出逢いは救いであったのだろう。それにしても勇壮な中国大陸の光景に血腥さが映える2026/02/16




