内容説明
続編では、六世鶴沢友次郎、豊竹山城少掾、吉田栄三ら名人の逸話、淡路島での人形行脚、太夫・三味線・人形の三者の芸談・苦心談、戦争直後に文楽を襲った困難などを述べる。著者は文楽の歴史と研究方法を論じながら、昭和20年代における文楽の危機を強調しており、古典演劇の保護に示唆を与えている。
目次
上の巻 研究と随筆(続「文楽物語」;淡路島「人形」行脚;人形芸談;「浪花女」と文楽 ほか)
下の巻 批評と追悼(「寺子屋研究」―人形浄瑠璃と芝居との比較研究;人形浄瑠璃と芝居との「賀の祝」;人形浄瑠璃と芝居との「鮨屋」;「逆勝手」と人形と芝居との「太十」 ほか)