出版社内容情報
「仮りに暗黒が/永遠に地球をとらへてゐようとも/権利はいつも/目覚めてゐるだらう」(馬車の出発の歌).「都会の饑餓」の中で熱烈な思想の塊となって時代を撃った小熊秀雄の詩.代表作『小熊秀雄詩集』,『飛ぶ橇』等より年代順に編まれた本詩集は,時代を越えて生きた「モダンな自然人」小熊の道程をあますところなくつたえる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meg
29
言葉がすっと入ってくる。呼吸をするように。美しい描写というより情熱的な文字の連なり。面白く読んだ。2024/12/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
文庫連 テーマ【本の持ち寄り なぜ本を読むの】2022/06/28
Auristela
3
プロレタリアの言葉は寒いけど、意外と愛の出稼人からの言葉が響いた。少しラリーズが聴こえるぐらいに。2018/11/14
ヨウジン
1
非常な生活苦の中にいた小熊秀雄の叫びが凝縮されたような詩です。当時の日本の情勢が小熊秀雄の強烈な叛骨精神と人間愛の化学反応により、描かれているように感じました。2012/02/24