出版社内容情報
日本近代劇の黎明期に,異国情緒豊かな「南蛮寺門前」でデビューした杢太郎(1885‐1945)は,思想と情趣の渾然とした独自の作風をもって,近代劇の新しいタイプの作品をつぎつぎと発表し,さわやかな新風をもたらした.江戸情緒物の「和泉屋染物店」,南蛮物の「天草四郎」,ほかに「常長」「柳屋」などいずれも近代劇研究に欠くことができない.解説=山本二郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
寛理
1
☆☆☆ 「不可解」なものとしてのキリスト教に惹かれる人たちを描いたもので、『和泉屋染物店』では大逆事件に参加した青年も結局そういうロマン主義者だったということになっている。それはいいんだが、「伴天連」とか「さんたるちあ」とか西洋語と日本語の混交に魅力を感じる人は今もいるはずだが、俺はよくわからない。2019/11/24
サラ
0
『南蛮寺門前』『和泉屋染物店』『天草四郎』『柳屋』『常長』の5篇。切支丹物の戯曲。人を食べてしまう南蛮寺、というのが個人的には1番楽しんで読めたかな、と思う。『和泉屋染物店』は短い中に色々な要素が多層的に詰め込まれていた印象。幸一という人物が、ある種の装置となって物語を引っ掻き回す構成が興味深かった。2014/11/19
ebi_m
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「あの時あの恋がかなうたなら、何も不可思議は欲しうは無かつたのぢや」2007/12/10
アヴィ
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和泉屋という染物店での姉妹や職人達が、突然の来訪者で右往左往する様を描いた戯曲。歴史上のある大きな事件の関係者がいたりするが、どちらかというと親子間や姉妹間のやたらと情にほだされる部分にこそ、この作品の主眼があるのかもしれない。2026/02/13




