岩波文庫<br> 椿説弓張月 〈中巻〉

岩波文庫
椿説弓張月 〈中巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003022535
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0193

出版社内容情報

馬琴の戯作は一生を通じて大小300種余にのぼるが,歴史小説の中で最初に手がけたのがこの弓張月である.本書は,源為朝の数奇な運命をたどる一代の起伏を細叙する.晩年の諸傑作ほどに円熟してはいないが,気魄の強い点ではむしろ後者に優るかと思われる.馬琴はこれを一期の出世作として,爾後永く江戸の読書界に雄をなした.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

5
清盛を討つために船出をした為朝たち。これから「平家物語」を元にしたお話が始まるのかと思ったら、船が難破して話は一気に琉球へ! 前編で琉球へ渡った為朝を助けてくれたお姫様が中心になって話が進んでいきます。ここであのお姫様が出てくるとは思いませんでした。そして琉球への話の飛びっぷりもすごいです。琉球へ行くのは続編なのですが、待っていた江戸の人たちは「ええ!? 琉球?」「すげえ、予想の斜め上だ」とか思ったかもと想像してしまいます。とりあえず馬琴の引きの強さはすごいです。続きが気になって仕方ないです。2015/11/20

ミコヤン・グレビッチ

3
(上巻の感想より)うえで殺されに行く登場人物も多いのは少々ゲンナリするし、そこはオデュッセイアとは似ていない。しかし、それを時代精神として受容すれば、スケールの大きな長編冒険活劇として大いに楽しめる。為朝は、若いうちは多分に勢いまかせのところがあるが、苦汁を舐める経験を積むにつれて辛抱強くなり、智略を備えるようになってくる。さらに千里眼を有する大蛇の化身、曚雲との戦いに敗れたあと、部下や息子の舜天丸の提案に従い始めると曚雲には為朝の動きが読めなくなり、最終的なリベンジが果たされるのが(下巻の感想へ続く)2022/08/23

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