出版社内容情報
小学3年生のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡のなかのライオンと会う。そうすけは、天気占いをするフクロウが見える。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちにたいして、決めつけず、気にせず、それぞれの子どもたちの自分らしさを肯定する。おくはらゆめの作絵による、やさしい物語。版元を超えて活動する「らいおんbooks」編集による読み物作品の第二弾。
内容説明
ゆうとはペンギンの話を、るりは白いヘビのうわさを、ななこは鏡のライオンを、そうすけはフクロウの占いを、聞いたり、見たり、かんじたり…。「ふつうとは?」を決めつけず、それぞれの自分らしさを肯定する、ある町の小学三年生の物語。
著者等紹介
おくはらゆめ[オクハラユメ]
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。『くさをはむ』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を、『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』(童心社)で日本絵本賞を、『わたしといろんなねこ』(あかね書房)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
22
新着棚で。大好きなおくはらさんの、絵本でなく児童書。小学3年生の ゆうと、るり、ななこ、そうすけは、それぞれが引っかかる気持ちを抱えている。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちは大人でも持っている。小学生なら尚更だ。ゆうとの姉・小6のさき、図書館司書のいなばさんの存在や言葉が、るりたちの背中を押す。不思議なものが見えたり、見たいと思ったり、ケンカをしたり、仲直りをしたりという日常。小学生の悩みに寄り添って、明るい気持ちにさせてくれる作品。さすが、おくはらさん! 絵も、ほのぼのして、大好き♪2024/11/15
えつ
11
不思議な出来事が起きて、そのことをそれぞれが聞いたり、見たり、感じたり。「ふつう」を決めつけずに自分らしさを見つめていく姿に成長を感じた。小学生の頃ってこういうことあったなーって、忘れていたことを思い出させてもらった感じする。そして、いま、こんな不思議な体験をしても、小学生の彼らみたいに純粋に受け入れられるだろうか?と、素直な彼らだからこそ、受け入れられたのでは?と思うと、その素直さ、純粋さが羨ましくなるね。2024/12/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
【第71回青少年読書感想文全国コンクール 中学年】2025/04/28
遠い日
3
小学3年生の4人の子どもたち、それぞれの心のもやもや。友だちに普通じゃないと言われ、それが引っかかっている。「普通」であることへの反発。自分は自分でありたいという気持ち。不思議なタイミングで現れる動物たちに示唆されるように、自分なりの気づきを得ていく過程が丁寧に描かれる。2025/02/22
まげりん
2
2025低学年課題図書。4人の子供たちのお話。初っ端のそうすけ君の詩が私の心を奪う。一貫してペンギンだけ出てくるのかと思ったら、いろいろ出てきて楽しいです。最近の普通か普通じゃないかって言うテーマは、外国だったりジェンダーだったりするけど、今回は私もあなたもって感じでとっても身近。私もポテトサラダにお酢入れるって言ったら、普通じゃない!!って言われたなあ…2025/04/18