出版社内容情報
小学3年生のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡のなかのライオンと会う。そうすけは、天気占いをするフクロウが見える。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちにたいして、決めつけず、気にせず、それぞれの子どもたちの自分らしさを肯定する。おくはらゆめの作絵による、やさしい物語。版元を超えて活動する「らいおんbooks」編集による読み物作品の第二弾。
内容説明
ゆうとはペンギンの話を、るりは白いヘビのうわさを、ななこは鏡のライオンを、そうすけはフクロウの占いを、聞いたり、見たり、かんじたり…。「ふつうとは?」を決めつけず、それぞれの自分らしさを肯定する、ある町の小学三年生の物語。
著者等紹介
おくはらゆめ[オクハラユメ]
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。『くさをはむ』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を、『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』(童心社)で日本絵本賞を、『わたしといろんなねこ』(あかね書房)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
17
新着棚で。大好きなおくはらさんの、絵本でなく児童書。小学3年生の ゆうと、るり、ななこ、そうすけは、それぞれが引っかかる気持ちを抱えている。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちは大人でも持っている。小学生なら尚更だ。ゆうとの姉・小6のさき、図書館司書のいなばさんの存在や言葉が、るりたちの背中を押す。不思議なものが見えたり、見たいと思ったり、ケンカをしたり、仲直りをしたりという日常。小学生の悩みに寄り添って、明るい気持ちにさせてくれる作品。さすが、おくはらさん! 絵も、ほのぼのして、大好き♪2024/11/15
たこい☆きよし
0
ちょっとした不思議が、ちょっとしたことで疎遠になった子どもたちをつなげていく。昔、小学校低学年でいちばん仲がよかった友だちと「絶交、ってしてみようか?」とどちらからともなく言い出して、5年生で自分が転校する前、本当に絶交状態を続けたことをちょっと思い出した。その友だちとは中学くらいまで文通が続き、就職後,たまたま同じ業界の会社に入っていたことがホームページの掲示板で判明して一度だけ再開したことがある。彼はその後どうしているだろうか。2024/12/06
日本一の夕暮れとヒグマ
0
いなばさんの「大人になると、いつもどおりのふつうが、一番いとおしかったりするんだけどなあ」という台詞に共感した。2024/11/29