出版社内容情報
詞の華咲き栄えた新古今集時代に,藤原俊成の子に生まれ,歌人としてまた歌学者として特にぬきんでたのは藤原定家であった.この歌集は,伊勢の旧家来田氏所蔵の古本を底本とし,正徹自筆本,細川幽斎手沢本を参照し,厳密に校訂をくわえたものである.新古今の代表的歌人たる定家の真面目は,本書によって見ることができる.
感想・レビュー
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双海(ふたみ)
10
歌番号を振った歌集を出版してほしいです。お願いします。2014/03/26
すいれん
0
定家は、文集百首が一番好きかも。明治書院の白氏文集も手元にあれば幸せな本。調子にのって好きな歌に付箋ペタペタ貼っていたら箒状態になっています。文庫でなるべく廉価で家集を岩波でも角川でもいいから出してくれたら嬉しいのですが………。2013/06/16
bittersweet symphony
0
短歌と写真というフォーマットは類似性があるのではない(日本の近現代写真が優れている理由もこれではないかと)。近景・遠景の場面転換やぶれ・ぼかしの手法などを髣髴とさせる表現などですね。定家は長生きした早熟の天才で、10代の頃の作品もクオリティが高いのにはちとびっくり。2005/04/14