感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
18
ナチズムについて分析した古典的名著。独裁国家の特徴は制度的手続きを無視した人による支配にあるという。その支配にはしばしば恐怖政治が伴う。 また、本書では、国民主権を制限している国家としてナチスドイツと日本との類似性、親近性を指摘している。時が経って戦後の東西ドイツから現在のドイツに至るまで、ナチズムの歴史を絶対に繰り返さないことがドイツの至上命題となった。翻って日本は特に安倍政権以降、天皇を元首とし、憲法9条に国防軍を記載し、さらに個人の人権を制約するような改憲案を提示している。恥も外聞もない戦前回帰だ。2021/03/29
-
- 和書
- レトリック事典
