出版社内容情報
『源氏物語』『狭衣物語』などから秀歌を選び出して成った鎌倉期の代表的な秀歌撰として,『物語二百番歌合』(四○○首.定家撰)『風葉和歌集』(一四二○首.為家撰か)『源氏物語歌合』(一○八首.撰者不詳.)を収めた.各歌ごとに的確な注解と現代語訳を付し,だれにでも容易に親しめるよう細心の工夫がこらされている.
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その時の気分で本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
11
『源氏物語』『狭衣物語』などのうちから秀歌を選びだして成った鎌倉期の代表的な秀歌撰として『物語二百番歌合』(400首、定家撰)と『風葉和歌集』(1420首、為家撰か)の前半を収める。二条尚侍(朧月夜)はいいですねー「花宴」はとりわけ好きな巻です。だって、ねぇ・・・いいでしょう・・・?2014/01/03
nininice
3
古本市で上巻だけ見つけました。風葉和歌集、よみ人の名前を眺めているだけでも楽しいです。風につれなきの太政大臣、月の帝、よその思ひの帝、忍ぶ草の関白、夢路にまどふ大納言女、春駒の中納言、山吹の三位中将、つつじの木工頭、秋の夜ながむる少将、本の滴の大将…どんな物語のどんな人物だったのか、想像しながら読んでいます。2017/04/12
Yoshaki Kimura
0
中世において物語文学は「和歌」を切り取って受容された、という一面がある。特に狭衣物語は御伽草子化するのを除いては連歌師によって受容されるなど、その度合いが強い。その典型的な一例。