出版社内容情報
一日に八時間、週に五日、きっちりと働いて、それで生活できる。当たりまえに思えるけれど、まだ実現できていないこの宿題。それを終わらせるカギは、最低賃金が握っている!? 初歩から海外の事例まで幅広く紹介。
内容説明
一日に8時間、週に5日、きっちりと働いて、生活できる。それをアタリマエの社会にするために。格差社会への処方箋=最低賃金の入門書。
目次
1 最低賃金というセーフティネット
2 あなたの地域の最低賃金―日弁連全国調査より
3 外国の最低賃金システム―日弁連海外調査より
4 大幅引き上げを実現するために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
44
労働組合で、最低賃金について学んでいるところ。その際に参加者から紹介してもらった本。ブックレットながら、最低賃金の歴史、基本的な在り方、決め方、外国での最低賃金等について手際よくまとめられており、大変参考になった。書名通り、最低賃金は生活保障の基盤と捉え、最低賃金でも「健康で文化的な最低限度の生活」ができるようにしなくてはいけない。その決め方の不透明さを改め、公開していくことと、諸外国に比べて低水準になっている点を改めていくことが、今後必要だろう。2024/01/08
ゆう。
26
日本の最低賃金は驚くほど低く、それがワーキングプアを生み出している。誰もが安心して生活を送るために、最低賃金を大きく高める必要がある。そうしてこそ、健康で文化的な生活がおくれるのだと思う。2020/06/02
takao
2
ふむ2023/06/19
オランジーナ@
2
最低賃金も大事だが、福利厚生を、手厚くする方向も考えられる気がする。 家賃手当義務化とかしてほしい2020/03/29
スナットスナギツネ
1
良書 日本で最低賃金審議会での審議を完全公開しているのは鳥取県だけだというのには驚いた。イギリスでは高い透明性を実現できているとのことだが、日本で公開に消極的な審議会が審議非公開の理由としてあげる「審議会の専門委員会では法人の個人情報にあたることが話題になる場合もある」という点をどのように克服して高い透明性を実現しているのか気になった。 韓国の「最低賃金連帯」に政党まで参加しているという点にも驚いた。2024/11/20