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岩波ブックレット
やっぱりいらない東京オリンピック

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  • サイズ A5判/ページ数 72p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002709932
  • NDC分類 780.69
  • Cコード C0336

出版社内容情報

これは誰のための「祭典」なのか.諸問題を検証し,「いらない」とハッキリ言うための論点を提示する.

小笠原 博毅[オガサワラ ヒロキ]
著・文・その他

山本 敦久[ヤマモト アツヒサ]
著・文・その他

内容説明

社会とスポーツに寄生しつつ、社会もスポーツも食い潰していく現代オリンピック。感動と興奮を引き換えに私たちを取り込む巧妙なカラクリと、その裏で積み重ねられる利権、不自由、そして排除とは―。もはや「決まったからには成功させよう」では何も解決しない。「仕方がない」と諦めず、「必要ない」とはっきり断るために必要な論点を網羅する。

目次

第1章 やってはいけない東京オリンピック
第2章 参加と感動のからくり
第3章 オリンピックに支配されるスポーツ
第4章 社会を息苦しくするオリンピック

著者等紹介

小笠原博毅[オガサワラヒロキ]
1968年東京生まれ。神戸大学教授。専門は文化研究

山本敦久[ヤマモトアツヒサ]
1973年長野市生まれ。成城大学准教授。専門はスポーツ社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

115
この本はコロナ禍の前に書かれた本だ。内容はオリンピックが日本社会に及ぼす影響や問題について語られる「復興五輪」というはいったい復興とな何なのか、福島では未だに人が住めない場所がある。そんな中「勇気」や「感動」の大合唱で開催を成功させようと叫ぶ世論。オリンピックは誰のためにあるのだろう。環境に配慮と言いながら競技場には大量の東南アジアで伐採されたものが使われているそうだ。あと半年で開催しようとする関係者に誘致したときの「おもてなし」と言う言葉はどうなのか。おもてなしなど出来ない状態は明らか。図書館本2021/01/23

trazom

85
コロナと無関係に、私はオリンピックに全く興味ない。「感動」という言葉の陳腐な押し売りが耐えられない。「感動」とは、名著・名曲・名画に触れた時に感じる祈りにも似た深い内的充実を言うのであって、メディアの絶叫に踊ることではないはずだ。本書は、NGOに過ぎないIOCのイベントのために公的資金が投入される不合理や、政府やメディアによる「政治利用」の実態を批判する。更に、勝利至上主義の弊害も。円谷幸吉さんの葬儀の日に行われた冬季オリンピックの結団式で、「国民の期待に応えよ!」と挨拶されたという話は、象徴的で悲しい。2020/12/08

oldman獺祭魚翁

38
いや これ読んだのに書評を忘れていました。まぁ年も開けたので、今オリンピック中止論を声高に論じても仕方無いのだが、新年の賀詞交換会で経済界のトップが、今年の動向をインタビューされて、盛んに「今年はオリンピックが有るから……」「オリンピックのお陰で景気は……」と盛んに捲し立てていたが、この人達はロンドンやリオでオリンピック後、不況が起き、英国はやっと抜け出したという事を知らないで居るのか?知っていても知らぬ振りをしているのだろうか?知らないとすれば、あきれた無知だし、知らない振りをしているならそれは罪だ。2019/05/22

こも 旧柏バカ一代

33
復興五輪と言いながら復興より五輪を優先。裏金を使った買収。都市の再開発に利用も見られる。マスメディアはスポンサーになって身内となり批判すらしない。そして、政治は国内統治のためのオリンピック利用が蔓延し、共謀罪が無いと開催出来ないと言う始末。さらにアメフト、ボクシングなどのスポーツ界の膿についても言及。でも、この本は夏季に開催する問題点には言及してない。どの道、このままだとコロナで出来ないだろうし、強行開催しても他国の参加者が揃わないだろうと思う。2020/06/28

たかやん

25
オリンピックがあまりに肥大しすぎてしまった結果「すでにスポーツイベントであることを止めたのだ」の一文がオワコン扱いされる所以を喝破しているように思えます。両論併記のバランスをとった五輪報道とは違って、オリンピック=社会的災害とまで断言されていて清々しいです。岩波ブックレットときどき読んでみよう。2019/03/26

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