出版社内容情報
前著から20年.今年度から始まった就学時健診の見直しと,変容する特別支援教育のいまを解説する.
はじめに
第1章 就学時健診と就学相談
第2章 就学時健診を多角的にみる
第3章 特別支援教育のいま
第4章 インクルーシブ教育にむかって
小笠 毅[オガサ タケシ]
編集
内容説明
「お子さんのため」に行われる早期発見・早期支援を問い直す。多様な障害への理解が進むなか、何が、どう変わったのか。希望をつむぐ教育を展望するために―。
目次
第1章 就学時健診と就学相談
第2章 就学時健診を多角的にみる
第3章 特別支援教育のいま
第4章 インクルーシブ教育にむかって
著者等紹介
小笠毅[オガサタケシ]
1940年徳島生まれ。立命館大学法学部卒。東京・武蔵野市で遠山真学塾を創立し、いまに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SK
2
132*分離しているだけでは、問題は解決しない。インクルーシブ教育の大切さ。2019/05/11
saiikitogohu
1
「特別支援学級における特別支援学校教諭免許状を保有する教員の割合は、特別支援学校の教員に比べて極めて低い状態…2009年度小学校では約33%、中学校では約28%が保有しており、2017年度もほぼ横ばい…保有する教員の数は増えていますが、割合が増えないのは…特別支援学級の子どもたちが急増しているため」66「1982年にコロラド大学の教授、グラスとスミス…1クラス18人程度になると、学習効果が高まる」80「通級…通常学級に在籍している比較的軽度障害の子どもを対象としている」352019/06/01
a4garudance
1
将来への大きな舵切りになる就学時健診は、その相談需要が高まっていることを私自身が知りつつも、内側に潜む実情までは見て見ぬふりをしてきた。本書を読んで、やはり近年の発達障害児(疑い・ボーダー含み)の増加があり、伴って小学校~高校までの特別支援に需要が出ている。教育の多様化、インクルーシブ教育等が推奨されてはいるものの、まだ個々の教育者の力量に依存したり、名ばかりの制度となっている現状ではあるようだ。そんな中、障がいや生きにくさを抱える我が子が歩む茨の道を見据えて、就学時健診に臨む保護者の気は重いだろう。2019/01/29