内容説明
中国で確認されたH7N9型インフルが沈静化したのもつかの間、次は中東からヨーロッパへ飛び火した新型コロナウイルスの、ヒト‐ヒト感染を警戒しなければならない。新型ウイルスは必ず出現する。その時、慌てないために。今、何が起こっているのか、そして何を知っておくべきか、簡潔にまとめる。
目次
はじめに いま、何が起こっているか
1 新型インフルとはなにか
2 インフルの基礎知識
3 鳥インフルとコロナ
4 今世紀初のパンデミック―豚インフル顛末記
5 パンデミックの過去・現在・未来
6 試験管内製造新型ウイルスの脅威
7 パンデミック対策
おわりに これから必要なこと
著者等紹介
外岡立人[トノオカタツヒト]
1944年生まれ。医学博士。専門は小児科学・公衆衛生学。1969年北海道大学医学部卒業。79年から81年まで、ドイツのマックス・プランク免疫生物学研究所に所属。帰国後、市立小樽病院小児科部長を経て、2001年から08年まで小樽市保健所長。ウェブサイト「パンデミックアラート」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
10
新しく発生したか発生していた感染症流行規模が拡大、複数国・地域に大流行する状態(2頁)。この冬はノロと共に猛威と化している。H7N9ウイルスは鳥から人は感染するも、人から人へは感染しにくいと考えられている(19頁)。H5N1鳥インフルは致死率5割、なぜかインドネシアでは8割超える(25頁)。確かに、インドネシアでは鶏肉を食べるケースは多かったけども。SARSウイルスは肺の奥のレセプターを介して感染。新型コロナウイルスは別のレセプターを介する(28頁)。家庭では飛沫物の処理がポイントか(53頁)。感染防止。2014/02/07
aochama
2
2005年から2013年6月までの情報の要点をこの小冊子で概観できるのは、ありがたいです。インフルエンザのリスクは、変わっていないので、知識の整理は重要ですね。この中でもコロナウイルスへの警戒が啓発されるとともに、パンデミック発生時の対処についても提案されています。今にあまり生かされていないように感じるのは、2010年のインフルが空振りだったからでしょうか。それとも危機意識を持てなくなってしまったからですかね。2020/11/14