出版社内容情報
福島原発事故を引き起こした東京電力はなぜ破産しないのか.国策として原発を推進してきた政府の責任とは.故郷や仕事を奪われ,苦悩する避難者たちの実態を追いながら,現在進められている賠償の仕組み,その問題点をわかりやすく解説.水俣問題など,過去の公害事件の教訓を生かし,あるべき補償のかたちを具体的に提言する.
内容説明
福島原発事故を引き起こした東京電力の破綻処理はなぜ行なわれないのか。国策として原発を推進してきた政府の責任とは。ふるさとや仕事を奪われ、将来の見通しも立たず、苦悩する避難者たちの実態を追いながら、現在進められている賠償の仕組み、その問題点をわかりやすく解説。水俣病など、過去の公害事件の教訓を生かし、あるべき補償のかたちを具体的に提言する。
目次
第1章 曖昧にされる賠償責任―政府・東電の責任を問う(東電は「無過失」か―原賠法と福島原発事故;東電「延命」と政府の責任;補償をめぐる「線引き」 ほか)
第2章 避難者たちの現実―原発事故が奪ったもの(原発避難者の現状;引き裂かれた地域;避難の長期化と精神的苦痛 ほか)
第3章 あるべき補償のかたちとは(公害問題の教訓に学ぶ;被害者の権利回復に向けて;東電「国有化」から電力改革へ)
著者等紹介
除本理史[ヨケモトマサフミ]
大阪市立大学大学院経営学研究科准教授。1971年、神奈川県生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。一橋大学博士(経済学)。環境政策論、環境経済学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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